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けんせつる
天端(てんば)って上面のこと?コンクリート打設でどうやってレベルを合わせるの?天端モルタルはどんなときに使うの?
この記事の要点
天端(てんば)はコンクリート・基礎・土工事などの上面の高さを指す現場用語です。コンクリート打設では、設計で定めた天端レベルに正確に打設することが求められます。
施工管理では打設前のレベル墨出し・打設中の高さ確認・打設後の不陸がある場合の天端モルタル処理が主な確認場面です。床コンクリートの平たんさはJASS 5で3mにつき7mm以下(直均し・セルフレベリング下地等)などと定められ、鉄骨柱脚下の基礎天端は±3mm程度の高い精度が求められます。
天端管理はコンクリート工事全体の精度に直結します。確認方法を整理しましょう。
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「天端」は「てんば」または「てんたん」とも読みますが、現場では「てんば」が一般的です。
意味はシンプルで、構造物・部材・地盤などの上面の高さ・レベルを指します。具体的には次の場面で使われます。
言い換えると、「どの部材でも『いちばん上の面の高さ』が天端」です。工種をまたいで使われる共通用語なので、まず「上面のレベルを指す」と覚えておきましょう。
コンクリート打設における天端管理の基本的な手順は次の通りです。
例えば、スラブ打設で作業者が「なんとなく平ら」と判断してしまうと、場所によって天端レベルが数mmずつずれてしまいます。天端ポインターを適切な間隔で設置することが、均一な天端レベルを確保する基本です。
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打設後のコンクリート天端に不陸(でこぼこ・傾き)が生じた場合、天端モルタルを使って修正しますが、打設超過は削るのが大変なので打設中の管理が第一です。
天端モルタルが必要になる主な場面は次の通りです。
天端モルタルで対応できる段差は一般的に20~30mm程度までです。それ以上の不陸が生じた場合は補修計画を立てて対応していくということです。なんとなくイメージできましたか。
天端(コンクリート上面)の精度は、JASS 5(鉄筋コンクリート工事、日本建築学会)で平たんさとして次のように定められています。
| 部位・仕上げ | 平たんさ(許容差) |
|---|---|
| 床コンクリートが見え掛り、または塗り厚の薄い仕上げ・セルフレベリング下地 | 3mにつき7mm以下(JASS 5) |
| 仕上げ厚さ7mm未満の仕上げ下地(モルタル塗り等) | 3mにつき10mm以下(JASS 5) |
| 仕上げ厚さ7mm以上・タイル張り等、下地の影響を受けにくい仕上げ | 1mにつき10mm以下(JASS 5) |
| 鉄骨柱脚ベースプレート下の基礎天端 | ±3mm程度(グラウト充填で調整) |
つまり、床全般の平たんさは「3mにつき7mm(または10mm)以下」、鉄骨柱脚下の基礎天端だけは±3mm程度と特に高い精度が求められる、という整理になります。
鉄骨柱脚部の基礎天端は、グラウト充填で最終調整するため、コンクリート打設時点では設計天端より若干低めに仕上げておくことが多いです。これは設計者・施工計画で確認が必要です。
混同しやすい用語の整理
どちらも「てんば」と読み同じ意味で使われる。書き方が違うだけで意味は同一。設計図書では「天端」が正式表記として一般的。
躯体天端はコンクリートそのものの上面レベル。仕上がり天端は床仕上げ材(モルタル・フローリング等)施工後の最終的な仕上げ面のレベル。床仕上げ材の厚さ分だけ躯体天端より高くなる。設計図で「FL(フロアレベル)」と記載されるのが仕上がり天端のことが多い。
JASS 5 による床コンクリートの平たんさ(許容差)はどう定められているか?
仕上げの種類により3mにつき7mm以下(見え掛り・薄い仕上げ・SL下地)または3mにつき10mm以下。鉄骨柱脚下の基礎天端は別に±3mm程度の精度が求められる。天端の管理は打設前のレベル墨出し・打設中の天端ポインターによる確認・打設後の実測で行う。
スラブ打設時に天端ポインターを使う目的は何か?
打設中に設計天端レベルの目安を示すため。コンクリート打設中は表面が見えにくいため、天端ポインター(高さを示す金物を鉄筋に取り付けたもの)を目印として均一な天端レベルを確保する。
躯体天端と仕上がり天端の違いは何か?
躯体天端はコンクリート上面のレベル。仕上がり天端は床仕上げ材施工後の最終面レベル(FL)。床仕上げ材の厚さ分だけ仕上がり天端の方が高くなる。設計図書で確認して混同しないようにする。
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参考資料
・JASS 5 鉄筋コンクリート工事(日本建築学会)各部材の寸法許容差の節
・公共建築工事標準仕様書(建築工事編)第6章 コンクリート工事
※ この記事の法令確認日:2026年5月
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打ちすぎたコンクリートを後から削るのが一番大変
天端管理で気をつけたい問題として「打設超過(天端レベルを超えてコンクリートを打ってしまう)」です。
一度打設してしまったコンクリートを後から削るのは大変で、特にスラブでは斫り作業が必要になります。打設中に天端ポインターと実際のコンクリート面を何度も確認する習慣が大切です。
もう一つは「墨出しの基準点が誤っていたまま打設してしまう」ケースです。
BM(ベンチマーク)の読み取りミスや移し間違いで全体が数mm高いまたは低い状態で打設されることがあります。打設前に複数個所でレベルの独立確認を行うことが重要です。