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けんせつる
軸組図って何が書いてあるの?現場でどうやって使えばいいの?
この記事の要点
軸組図は、木造建物の構造骨組みを立面方向で示した構造図です。通り芯・階高・柱・梁・筋かい・接合金物の位置を確認するための図書です。
施工管理では躯体検査(建て方検査)時の確認項目として使います。平面図・伏図と3図を照合して、設計通りに組み立てられているかを確認するのが基本的な使い方です。
軸組図は「木造の立面で見た骨組み図」です。平面図だけでは分からない高さ方向の情報を読み取れます。
どんな情報が書いてあるかと、施工管理での使い方を順に整理します。
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軸組図は特定の通り芯(グリッドライン)における建物の断面を立面で描いた図面です。
一般的に、通り芯ごと(X方向・Y方向それぞれ)に複数枚の軸組図が作成されます。
| 記載項目 | 内容 |
|---|---|
| 通り芯 | 柱が並ぶグリッドライン。X1・X2…・Y1・Y2…等の符号で示す |
| 階高 | 各階のFL(床レベル)からFL(床レベル)までの高さ寸法 |
| 柱 | 各通り芯上の柱の位置と断面寸法(120×120等) |
| 梁(横架材) | 土台・大引・根太・梁・桁・母屋などの高さ位置と断面寸法 |
| 筋かい | 斜め部材の位置と種類(たすき掛け・片筋かい) |
| 接合金物 | ホールダウン金物・筋かいプレート等の指定箇所 |
「平面図で見た柱の配置を、高さ方向から確認するための図」です。
軸組図では、見る方向(手前・奥)によって部材の表現が変わります。
例えば、X1通り芯の軸組図を見ているとき、X2通り芯の梁が破線で描かれていることがあります。
ここで混乱しやすいのが「どの線がどの通り芯の部材か」という点です。凡例と断面位置図(平面図上のどこを切った断面かを示す図)を一緒に確認することが基本です。
また、軸組図に記入される高さ寸法はFL(フロアライン)基準で示されることが多く、GL(グランドライン)基準の寸法とは別物です。
特に1階部分は基礎天端・土台天端・1FLが連続して出てくるため、それぞれの基準を確認してから読みます。
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木造の構造図面は主に「平面図・伏図・軸組図」の3種類がセットになります。見ている方向が違うため、混乱しやすいところです。
| 図面の種類 | 見ている方向 | 主な確認内容 |
|---|---|---|
| 平面図 | 上から(水平断面) | 柱・壁の位置・部屋の広さ |
| 伏図 | 上から(水平断面・床組) | 梁・根太・大引きの配置 |
| 軸組図 | 横から(垂直断面) | 階高・柱・梁・筋かいの高さ方向の配置 |
施工管理では、この3種類の図面が互いに矛盾していないかを確認することが図面管理の基本です。
例えば、平面図で柱の位置はXだが軸組図では梁の位置とずれているように見える、という場合は設計者に照合を求める必要があります。
木造の躯体建て方が完了したら、自主検査として建て方検査を実施します。
軸組図はこのときの確認基準として使います。
筋かいのたすき掛けと片筋かいは見た目が似ていますが、耐力壁としての性能が異なります。
軸組図で「たすき掛け」と指示された箇所に片筋かいだけ施工すると、設計通りの耐力が確保できません。図の指示と現場を1本ずつ照合します。
混同しやすい用語の整理
軸組図は縦方向(高さ方向)の骨組みを横から見た図。伏図は横方向(水平方向)の梁・根太の配置を上から見た図。どちらも木造の構造図だが、見ている方向が違う。
階高は下の階のFLから上の階のFLまでの高さ。天井高はFLから天井仕上げ面までの高さ。軸組図に記載されるのは通常「階高」で、天井高とは異なる。
軸組図と伏図の見ている方向の違いは何か?
軸組図は建物を横(立面)から見た垂直断面。伏図は建物を上から見た水平断面(床組の配置)。どちらも構造図だが、確認する情報が異なる。
木造建て方検査で、接合金物の写真記録を取るべきタイミングはいつか?
壁下地(合板・断熱材等)を施工する前。壁を塞ぐと接合金物が見えなくなるため、隠れる前に全箇所の写真を撮影・記録する。
軸組図で破線・点線で描かれた部材は何を意味するか?
見ている通り芯の奥側にある別の通り芯の部材を透過して示している。断面位置図と凡例を合わせて確認することで、どの通り芯の部材かを特定できる。
たすき掛け筋かいと片筋かいは施工管理上なぜ区別が重要なのか?
耐力壁としての性能(壁倍率)が異なるため。たすき掛けは両方向の耐力を持ち壁倍率が高い。片筋かいと誤って施工すると設計通りの耐震性能が確保できない。
設計変更で階高が変わった場合、確認が必要な図面は何か?
平面図・伏図・軸組図の3種類。変更後に3図が整合しているか確認する。軸組図だけ改訂されて伏図が旧版のままになっている場合がある。
> 木造軸組工法とは?仕口・継手の施工管理を確認する
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参考資料
・「木造住宅工事仕様書」(住宅金融支援機構編・フラット35対応)
・公共建築工事標準仕様書(建築工事編)令和4年版 第12章 木工事
※ この記事の法令確認日:2026年6月
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接合金物の確認は壁を塞ぐ前に組み込む
壁下地を貼った後では、接合金物の設置状況は見えなくなります。だからこそ、建て方検査は壁下地施工前に行い、接合金物の写真を全箇所撮影する手順を工程に組み込みます。後から確認を求められても、写真があれば設置を証明できます。
また、設計変更(階高の変更など)があった際には、平面図だけでなく軸組図・伏図も同時に改訂されているかを確認します。3つの図面の整合性が取れていないまま施工が進むと、現場で「どちらが正しいか分からない」という事態になります。