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令和5年度(後期)2級建築施工管理技士 No.22を解説、在来軸組構法の仕口

けんせつる

けんせつる

蟻掛けって、どんな形の仕口だったかな。名前と図がごちゃごちゃになる。

この記事の要点

令和5年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.22は、在来軸組構法の仕口の名称と納まり図の組合せに関する問題です。正解は選択肢4。蟻掛けの図と名称が合っていないからです。

令和5年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.22は、在来軸組構法の木工事における仕口の名称と納まり図の組合せに関する問題です。

問題文と図は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの組合せのうち、誤っているものを選びます。

正解:選択肢4

蟻掛けは、断面がアリの頭のように先広がりの台形になった仕口なんです。横材を引っかけて抜けにくくする形ですね。選択肢4の図はこの台形になっていないため、名称と図が合っていません。仕口は名前と形をセットで覚えていないと、図だけ差し替えられたときに引っかかりやすいところです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 大留め=隅で45度に突き付ける仕口の図で合っている
2 ○(正しい) 相欠き=双方を半分ずつ欠いて組む図で合っている
3 ○(正しい) 大入れ=受材に溝を掘って差し込む図で合っている
4 ×(誤り) 蟻掛けは先広がりの台形。図がこの形になっておらず名称と合わない

選択肢4は、蟻掛けの図が先広がりの台形になっていない点が誤りで、名称と納まり図が対応していません。

この問題のポイント

この問題では、仕口の名前と、その断面の形が一致しているかが問われています。

仕口とは、材を直角や角度をつけて組み合わせる接合部のことです。名前ごとに決まった形があるんです。

特に蟻掛けは混乱しやすいところですね。アリの頭の形に似た先広がりの台形が目印になります。

選択肢1

選択肢1は大留めの組合せです。

大留めは、隅の部分で材を45度に切って突き付ける納まりです。額縁の角のような形ですね。

図がこの45度の突き付けになっているので、名称と納まり図は対応しています。よって適当です。

選択肢2

選択肢2は相欠きの組合せです。

相欠きは、交差する2材をそれぞれ半分ずつ欠き取って、かみ合わせる納まりです。

図が双方を半分ずつ欠いた形になっているので、名称と納まり図は対応しています。よって適当です。

選択肢3

選択肢3は大入れの組合せです。

大入れは、受ける材に溝を掘り、相手の材をそのまま差し込む納まりです。梁や桁に小梁を納めるときによく使われます。

図が溝に差し込む形になっているので、名称と納まり図は対応しています。よって適当です。

選択肢4

これが誤りを含む選択肢です。蟻掛けの組合せとされていますが、図が蟻掛けの形になっていません。

蟻掛けは、先端が先広がりの台形になった仕口です。なぜこの形にするかというと、引っかけて抜けにくくするためなんです。

正しい蟻掛けの図なら、アリの頭のような台形のほぞが見えるはずです。図がこの形でない以上、名称と納まり図が対応していません。

よって選択肢4の組合せが誤りということです。

覚え方

仕口は、名前のイメージと断面の形を結びつけて覚えると間違えにくくなります。

蟻掛けは「アリの頭=先広がりの台形」と覚えておきましょう。

蟻掛け=先広がりの台形で抜けにくくする仕口とセットにすれば、選択肢4のような図の差し替えに気づけるでしょう。

一問一答

Q.

隅の部分で材を45度に突き付ける仕口を何というか。

大留めです。額縁の角のような納まりになります。

Q.

先広がりの台形のほぞで、抜けにくくする仕口を何というか。

蟻掛けです。アリの頭のような台形が目印になります。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度(後期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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