けんせつる
せいが違う胴差の継手を、腰掛けかま継ぎでつないでいいんだっけ。
この記事の要点
令和6年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.22は、在来軸組構法における木工事に関する問題です。正解は選択肢2。せいの異なる胴差の継手を腰掛けかま継ぎとするのは不適当です。
令和6年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.22は、在来軸組構法における木工事に関する問題です。
問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | アンカーボルトは土台の両端部・継手・耐力壁端の柱に近接して設置 |
| 2 | ×(誤り) | せいの異なる胴差の継手を腰掛けかま継ぎとするのは不適当 |
| 3 | ○(正しい) | 隅通し柱の仕口は扇ほぞ差しとしホールダウン金物で締付け |
| 4 | ○(正しい) | 根太を設けない床の構造用面材は四周を梁・胴差に20mm以上乗せる |
選択肢2は、せいが異なる胴差の継手を腰掛けかま継ぎでつなごうとしている点が誤りです。
この問題は、在来軸組構法の継手・仕口や金物の納め方が問われています。
特に継手は、つなぐ材どうしの形がそろっていることが前提なんです。
せいが違う材をそのまま継ごうとすると、上端や下端に段差ができてしまいます。ここは混乱しやすいところですね。
ザックリ言えば、継手は同じ寸法の材をそろえてつなぐもの、ということです。
選択肢1はアンカーボルトの配置についての記述です。
土台を基礎に固定するアンカーボルトは、力が集中する場所に近づけて置きます。
具体的には、土台の両端部、継手の位置、耐力壁の両端の柱に近接した位置に設置するんです。地震や風で土台が浮こうとする力を効率よく押さえるためですね。記述のとおりなので適当です。
これが誤りを含む選択肢です。「せいが異なる胴差の継手は、受材となる柱心より50mm程度持ち出し、腰掛けかま継ぎとした」とありますが、ここが間違いなんです。
腰掛けかま継ぎは、同じせいの材どうしをつなぐための継手です。
せいが異なる胴差をこの継手でつなぐと、材の上端や下端がそろわず、段差や納まりの不具合が生じます。継手としての強度も期待できません。
せいが違う場合は、受材の上で無理なく納まる仕口で処理するのが正しいわけです。よって選択肢2は不適当ということです。
選択肢3は隅通し柱の仕口についての記述です。
隅通し柱と土台の取り合いは扇ほぞ差しとし、ホールダウン金物を使ってボルトで締め付けます。
例えば、地震で柱が引き抜かれそうになる力を、ホールダウン金物が受け止めるわけです。記述のとおりなので適当ですね。
選択肢4は構造用面材の納め方についての記述です。
根太を設けない床組では、構造用面材を直接梁や胴差に乗せて固定します。
このとき、面材の四周を床梁や胴差に20mm以上乗せて釘打ちします。乗せ代が不足すると面材が外れて床の水平剛性が落ちるためです。記述のとおりなので適当です。
継手は「同じせいの材をそろえてつなぐもの」と覚えるのがコツです。
せいが違うときは継手ではなく、受材の上で納まる仕口で処理します。
腰掛けかま継ぎは同じせいの材どうし、せいが違えば継手はNGとセットで覚えると、選択肢2のようなひっかけに引っかからなくなるでしょう。
腰掛けかま継ぎは、どのような材どうしをつなぐための継手か。
同じせいの材どうしです。せいが異なる胴差には用いません。
土台を固定するアンカーボルトは、土台のどの位置に近接して設置するか。
土台の両端部や継手の位置、耐力壁の両端の柱に近接した位置です。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢2
継手は「同じせいの材どうしをそろえてつなぐ」のが基本なんです。せいの異なる胴差を腰掛けかま継ぎでつなぐと、段差ができて納まりも強度も悪くなる。せいが違うときは、受材の上で適切に納まる仕口にすべきというわけです。