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けんせつる
竣工検査って何種類あるの?引渡しまでに何をそろえればいいの?検査済証はいつもらえるの?
この記事の要点
竣工検査は①社内検査(完成検査)→ ②設計者・監理者検査 → ③発注者検査の順で行います。発注者検査で指摘された不具合を是正し、承認を得てはじめて引渡しになります。
引渡し時には竣工図・取扱説明書・保証書・鍵を揃えます。建築確認の完了検査(建築基準法第7条)は工事完了から4日以内に申請し、検査済証の受領が引渡しの前提です。
竣工検査は、社内検査→設計者・監理者検査→発注者検査の順に行い、指摘の是正を終えてから引渡しになります。
竣工・引渡しは施工管理業務の「締め」です。
ここで書類が揃っていない・是正が未完了・検査済証が未受領といった状態では、引渡しを完結できません。
工程の後半から逆算して準備を進めることが大切です。まず全体の流れを図でつかんでおきましょう。
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竣工検査は一般的に以下の順序で実施します。
| 検査の種類 | 実施者 | 目的 |
|---|---|---|
| ①社内検査(完成検査) | 施工者(施工管理者・品質管理担当) | 発注者検査の前に自ら不具合を洗い出し、是正する。「発注者に見せられる状態か」の最終確認 |
| ②設計者・監理者検査 | 設計事務所(監理建築士) | 設計図書どおりに施工されているかを確認。設計意図に反する施工・仕上げの不具合を指摘 |
| ③発注者検査(竣工検査) | 発注者(施主・官公庁等) | 発注者が仕上がりを確認し、要求品質を満たしているかを判断する。ここでの指摘が最終的な是正対象 |
社内検査を丁寧にやれば、設計者・発注者検査での指摘事項を最小限にできます。
「②で見つかった」「③で見つかった」は手戻りを増やすだけです。①の段階で徹底的に洗い出すことが施工管理者の腕の見せ所ですね。
社内検査のチェック項目は工種ごとに多岐にわたりますが、共通して確認すべき事項は以下です。
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検査で指摘された不具合は「指摘事項リスト(パンチリスト)」にまとめ、担当工種・是正期限・是正後の確認者を明確にして管理します。
是正が完了したら発注者・監理者に報告し、再確認(クローズアウト)を受けます。
指摘を「聞いた」で終わらせず、「是正を確認した」まで追いかけることが施工管理者の役割です。
建築基準法第7条に基づく完了検査の申請は、工事完了から4日以内に行わなければなりません。
申請先は建築主事(特定行政庁)または指定確認検査機関です。
完了検査に合格すると検査済証が交付されます。
検査済証は建物が建築基準法に適合していることの公的な証明書です。特殊建築物や大規模建築物(建築基準法第6条第1項一号〜三号)では、検査済証の交付を受けるまで原則として建物を使用・入居させることができません(建築基準法第7条の6)。
言い換えると、「検査済証がない=原則として使ってはいけない建物」ということです。引渡しの前に必ず受け取る必要があります。なお、仮使用認定を受けた場合は、例外的に使用できます。
完了検査の詳細は完了検査申請の記事で解説しています。
完了検査の申請要件と検査内容の概要は、国土交通省(下図)に示されています。
引渡し時に発注者に提出する書類・物品は以下が基本です。
| 種別 | 内容 |
|---|---|
| 竣工図 | 工事中の変更を反映した最終の図面一式。設計図との差異を記録した「as-built図面」 |
| 完成図書(施工記録) | 施工記録・各種検査記録・試験成績書・材料認定書等のまとめ |
| 取扱説明書 | 設備機器・建具金物等の取扱い説明書(メーカー発行) |
| 保証書 | 工事保証書(施工者発行)・メーカー保証書の一覧 |
| 鍵 | 建物の全鍵(マスターキー・合鍵・鍵管理リスト) |
| 検査済証 | 建築確認の完了検査に合格した証明書(行政発行) |
竣工図・完成図書の詳細は施工記録と完成図書の違いで整理しています。
建築確認の完了検査申請は工事完了から何日以内に行うか。
4日以内(建築基準法第7条)。
竣工検査の一般的な順序を答えよ。
①社内検査(完成検査)→ ②設計者・監理者検査 → ③発注者検査の順。
完了検査に合格すると交付されるものは何か。
検査済証(建築基準法第7条第5項)。建物が建築基準法に適合していることの公的証明書。
竣工図とは何か。
工事中の変更を反映した最終の図面一式。設計図との差異を記録した「完成時の実態を示す図面」。引渡し書類の一つ。
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参考資料
・建築基準法(昭和25年法律第201号)第7条(完了検査)・第7条第5項(検査済証)・第7条の6(検査済証交付前の使用制限)
・公共工事標準請負契約約款(中央建設業審議会)
※ この記事の法令確認日:2026年6月
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竣工図は工事中から逐次更新する
引渡し直前によく起きるのが「竣工図の作成が間に合わない」です。工事中の変更を記録しながら都度竣工図を更新していないと、完了後に全部書き直す羽目になります。
竣工図は「後でまとめて作る」のではなく、変更が発生した時点で逐次更新するのが正しい管理です。引渡し1週間前に焦っても取り返せません。