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総合施工計画書・工事種別施工計画書・基本工程表の違いとは?

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けんせつる

けんせつる

総合施工計画書・工事種別施工計画書・基本工程表の違いって何?どんな場面で使うの?

この記事の要点

建築工事の計画書類には総合施工計画書・工事種別施工計画書・基本工程表という3つの区分があります(公共建築工事標準仕様書1.2.2 ほか)。

言い換えると、総合施工計画書=工事全体の総括計画、工事種別施工計画書=各工種の詳細計画、基本工程表=全体工程のスケジュール骨格、という関係です。

試験でも用語の区別が問われるため、正確に押さえておきたい。

「施工計画書」という言葉は広い意味で使われますが、実際には種類があります。

試験や実務で「総合施工計画書には何を書くか」「工事種別施工計画書はいつ提出するのか」という問いが出てきます。それぞれの定義と役割を混同しないよう、ここで整理する。

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総合施工計画書とは

総合施工計画書は、工事全体の施工に関する方針・管理計画をまとめた最上位の計画書です。元請け業者が着工前に作成し、監理者・発注者に提出・承認を受けます。

公共建築工事標準仕様書1.2.2では「工事の施工に先立ち、総合施工計画書を作成して監督職員(監理者)に提出する」と定められています。

総合施工計画書に記載する主な内容

工事種別施工計画書とは

工事種別施工計画書は、各工種(コンクリート工事・防水工事・タイル工事等)ごとに詳細な施工計画を記した文書です。公共建築工事標準仕様書1.2.2に「工事種別施工計画書」として位置づけられており、その工種の施工に先立って監理者の承認を受けます。

総合施工計画書が「工事全体の方針」であるのに対して、工事種別施工計画書は「その工種で実際に何をどうやるか」を具体的に示す文書です。

工事種別施工計画書に記載する主な内容

例えばコンクリート工事の工事種別施工計画書には「使用する生コンの設計基準強度・スランプ・水セメント比」「打設計画(打設箇所・順序・ポンプ台数)」「養生方法」などを記載します。

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基本工程表とは

基本工程表は、工事全体の着工から竣工までの主要な工程を示したスケジュール表です。総合施工計画書の中に含まれることが多いです。バーチャート工程表をベースに作成します。

基本工程表に記載する主な内容はこちらです。

記載項目内容
主要工種の着手・完了時期仮設・土工事・躯体・仕上げ等の大区分
主要マイルストーン上棟・検査・引き渡し等の重要な節目
全体工期との整合発注者指定の竣工期限に合わせて逆算して組む

基本工程表をもとに各工種の詳細工程(月間工程表・週間工程表)が作成されます。基本工程表は「全体の骨格」であり、詳細工程は「各週・各月の肉付け」というイメージです。

3つの書類の関係

書類名対象範囲作成タイミング提出先
総合施工計画書工事全体着工前監理者・発注者
工事種別施工計画書各工種当該工種の着工前監理者・元請け
基本工程表工事全体の工程着工前(総合施工計画書に含む)監理者・発注者

要は、「総合施工計画書が親・工事種別施工計画書が子」という上下関係です。基本工程表は総合施工計画書の一部として添付されることが多いです。

施工計画書類の階層関係の模式図
施工計画書類の関係を示した模式図です。総合施工計画書(親)に基本工程表が含まれ、その下に各工種の工事種別施工計画書(子)が作られます。配置はイメージです。

混同しやすい用語の整理

総合施工計画書 vs 工事種別施工計画書

総合施工計画書は工事全体をカバーするマスタープランです。工事種別施工計画書は各工種(コンクリート・防水等)ごとの詳細計画書です。

どちらも監理者に提出・承認を受けますが、提出タイミングが違います。総合施工計画書は着工前・工事種別施工計画書は各工種の着工前に提出します。

基本工程表 vs 月間工程表 vs 週間工程表

基本工程表は工期全体の骨格(着工?竣工の主要工程)を示します。月間工程表は1か月単位の詳細工程です。

週間工程表は1週間単位のさらに詳細な工程です。大から小の順に「基本→月間→週間」と落とし込んでいきます。

承認を取得する前に施工できない=提出タイミングを工程に組み込む

総合施工計画書は工事全体の方針・体制、工事種別施工計画書は各工種の詳細手順を示します。発注者・監理者の承認を取得する前に施工に入れないため、各計画書の提出タイミングを工程表にあらかじめ組み込んでおきます。

計画書の内容を変更する場合は、監理者への報告・承認が必要です。

過去問でどう問われたか

当サイトの過去問(令和6〜7年度)では、施工計画(書)の立て方が1級・2級で問われています。引っかけは大きく2つのパターンに分かれます。

年度・級・No.問われ方/引っかけ
2級 令和7年前期 No.42工種別施工計画書を「総合施工計画書に先立って作成する」と説明 → 順序が逆。総合(全体方針)が先で、工種別はそれに基づき後 ←①作成順序
1級 令和6年 No.42鉄骨建方の建入れ直しを「できるだけ大きなブロックにまとめて行う」計画 → 歪みが累積し精度確保に不利。小さな単位で行うのが正しい ←②計画内容の妥当性

軸になる引っかけは作成順序で、総合施工計画書(親)が先・工種別施工計画書(子)が後という上下関係を入れ替えた記述は誤りになる。計画の中身の妥当性を問う型では、精度や工期に逆効果な手順を選んでいないかを見る。

理解度チェック

Q.

総合施工計画書と工事種別施工計画書の提出タイミングの違いは?

総合施工計画書は着工前に提出。工事種別施工計画書は各工種の着工前に提出。

どちらも監理者の承認を受けてから施工に入る。

Q.

基本工程表はどの書類に含まれることが多いか?

総合施工計画書に添付されることが多い。工事全体の着工?竣工の主要工程(マイルストーン)を示す骨格的なスケジュール表。

Q.

工事種別施工計画書に記載する内容の例は?(コンクリート工事の場合)

設計基準強度・スランプ・水セメント比などの配合条件、打設計画(箇所・順序・ポンプ台数)、養生方法、品質管理基準(受け入れ検査の管理値・頻度)など。

まとめ

施工計画書と施工要領書の違いを確認する

ネットワーク工程表の見方と管理ポイントを確認する

施工管理の基本は施工管理にまとめています。

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  • 建設業法 第26条(技術者の設置)
  • 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)施工計画章

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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