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ミルシートとは?材料受入時の施工管理ポイント

けんせつる

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ミルシートって何?どんな場面で使うの?

この記事の要点

ミルシートとは、鉄骨・鉄筋などの鋼材の製造メーカーが発行する材料証明書(品質証明書)です。材料の化学成分・機械的性質(降伏点・引張強さ・伸び)が記載されており、設計で指定された材料規格(SS400・SN400等)に適合しているかを確認できます。

施工管理では搬入時にミルシートを受け取り、設計図書の材料規格と照合することが基本です。

工事現場に届いた鋼材が「本当に設計通りの材料か」をその場で確認する手段がミルシートです。

見た目では鋼材の種類はわからありません。ミルシートと実際の材料を照合することで、材料品質を担保します。

ミルシートにはどんな情報が記載されているか

ミルシートには材料の品質を証明するために必要な情報が記載されています。

記載項目内容確認のポイント
材料規格・種別JIS規格品名(SS400・SN400B・SD345等)設計図書で指定された規格と一致しているか
化学成分炭素(C)・マンガン(Mn)・リン(P)・硫黄(S)等の含有量JIS規格の上限値以下であるか
機械的性質降伏点・引張強さ・伸び・シャルピー吸収エネルギー(溶接構造用)JIS規格の規定値を満たしているか
チャージ番号・コイル番号製造ロットを特定する番号現品と照合するための識別番号
寸法・質量断面寸法・単位質量発注仕様と一致しているか

ザックリ言えば、「ミルシートは鋼材のプロフィールで、設計が求める品質を満たしている証明書」ということです。

材料受入確認はどんな流れで行うか

例えば、「ミルシートは届いているが現品と照合していない」というケースが現場でよくあります。番号の照合を省略するとミルシートと実際の材料が対応しているかどうか保証できません。

照合が形式的なものになってしまいます。

現場で何を確認すれば材料管理ができるか

例えば、鉄骨建方が始まる前に鉄骨材料のミルシートが全部揃っているか確認する。「工場で既に確認した」という言葉を信じてミルシートの原本確認を怠ると、規格外材料の使用に気づけないことになります。

管理人からのコメント

ミルシートは鋼材の製造メーカーが発行する品質証明書で、規格・強度・成分が記載されています。施工前に設計図書指定の材料規格とミルシートの値が一致しているか確認してください。

JIS規格品かどうかの確認とロット番号の記録も忘れずに行います。

混同しやすい用語の整理

ミルシート vs 試験成績書

ミルシートは鋼材メーカーが発行する材料証明書で、製造時の化学成分・機械的性質を証明します。試験成績書はコンクリート・シーリング材・防水材等の各種製品について、規格への適合を証明する書類です。

どちらも「この材料は設計要求を満たしている」を証明する書類ですが、対象材料と発行者が異なります。

SN材 vs SS材

SN材(建築構造用圧延鋼材)は溶接性・降伏点の上限値・シャルピー試験が規定された溶接構造向けの鋼材。SS材(一般構造用圧延鋼材)は降伏点下限と引張強さのみが規定された汎用鋼材です。

鉄骨造の柱・梁には溶接が使われるためSN材が指定されることが多いです。

一問一答

Q.

ミルシートと現品を照合する際に何を確認するのか?

材料に刻印されたチャージ番号(ヒートナンバー)とミルシートのチャージ番号が一致しているかを確認する。番号が一致して初めてその材料のミルシートと認められる。

Q.

SN材のミルシートで、SS材と違い追加で確認すべき項目は?

降伏点の上限値(UpperYield Point)とシャルピー吸収エネルギー(溶接性に関わる)の確認。SN材は溶接構造用のため、これらが規格値を満たしていることを確認する。

施工管理の基本は施工管理にまとめています。

まとめ

材料受入検査とは?施工管理の確認ポイントを確認する

自主検査とは?施工管理での位置づけを確認する

参考資料

・JIS G 3112 鉄筋コンクリート用棒鋼

・JIS G 3101 一般構造用圧延鋼材

・JASS 5 鉄筋コンクリート工事(日本建築学会)

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けんせつる

建築業界の実務経験をもとに、建築施工管理の用語・施工手順・混同しやすい違いを整理しています。

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