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解体工事の手順とは?分別解体の順序(設備→内装→屋根→外装→骨組み)と養生

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けんせつる

けんせつる

解体って上からまとめて壊すだけじゃないの?内装材や断熱材の外し方に順番やルールがあるの?

この記事の要点

分別解体は、建てた順の逆に、建築設備・内装材→屋根ふき材→外装材・上部構造物→基礎の順で進めます。屋根ふき材までは原則手作業、外装材から下は手作業と機械作業です。

材料は種類ごとに分けて外すのが基本で、グラスウールは細断せず原形のまま蛍光ランプは破砕せず分別します。解体工法(圧砕機など)はRC造の解体工法で別に扱います。

分別解体とは、建築物を種類ごとに材料を分けながら、決められた順序で解体していくことです。

まとめて壊すと材料が混ざってリサイクルできないため、建設リサイクル法で分別解体が義務づけられています。

この記事では解体の「手順」を扱います。圧砕機・大型ブレーカーといったRC造の解体工法はRC造の解体工法、法律の制度は建設リサイクル法で扱います。

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分別解体の順序(建てた順の逆)

分別解体は、建築設備・内装材の取り外し → 屋根ふき材の取り外し → 外装材・上部構造物の取り壊し → 基礎・基礎ぐいの取り壊しの順で進めます(建設リサイクル法の分別解体等の基準)。

あとから付けたものを先に外す=建てた順の逆にばらしていく、と考えると順番を覚えられます。

内装材に木材があるときは、木材と一体になった石膏ボードなどの建材を先に外してから、木材を外します。混ざると分別できなくなるためです。

分別解体の順序の模式図(建築設備・内装材→屋根ふき材→外装材・上部構造物→基礎、建てた順の逆)
分別解体を進める順序のイメージです。上(あとから付けた仕上げ・設備)から外し、最後に骨組み・基礎を壊します。順序をつかむための模式図です。

手作業と機械作業の使い分け

すべてを重機で壊すわけではありません。分別のために、前半は手で外します。

建築設備・内装材の取り外しと屋根ふき材の取り外しは、原則として手作業で行います。

外装材・上部構造物の取り壊しと基礎・基礎ぐいの取り壊しは、手作業と機械作業で行います。

屋根ふき材を重機でまとめて壊すのは、分別できず飛散もするため誤りになります。

有害物・分別材の扱い

解体では、飛散・有害な材料の扱いが問われます。

グラスウール(繊維系断熱材)は、細断すると繊維が舞い上がるため、細断せず原形のまま取り外し、袋に詰めて密封します。作業場をシートで囲い、散水して湿らせると飛散を抑えられます。

蛍光ランプ水銀を含むため、窓ガラスなどと一緒に破砕してはいけません。破砕せず分別して回収します。

解体前には、石綿(アスベスト)の有無を事前調査し、残存物品や搬出経路も確認します。

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養生と近隣への対策

解体は周辺への影響が大きいため、養生と近隣対策が欠かせません。

外周部を防炎処理をしたシートで養生し、騒音・粉じんの飛散を防ぎます。散水も粉じん対策として有効です。

一定規模以上の解体は、騒音規制法・振動規制法の特定建設作業にあたり、規制基準や届出が必要です。

過去問でどう問われたか

解体工事は、2級で平成28年度から令和7年度まで No.22・No.24・No.50でほぼ毎年問われています。引っかけは大きく2パターンです。

年度・級・No. 問われ方/引っかけ(誤り → 正しくは)
2級 R7前期 No.22 グラスウールを細断して取り外す → 原形のまま取り外す(飛散防止)(←①有害物)
2級 R5前期 No.22 蛍光ランプを窓ガラスと一緒に破砕 → 水銀を含むため破砕せず分別(←①有害物)
2級 R3前期 No.22 蛍光ランプを破砕して処理 → 破砕せず分別回収(←①有害物)
2級 H30後期 No.24 グラスウールを細断して撤去 → 原形のまま取り外す(←①有害物)
2級 H28 No.50 屋根葺材を機械で取り外す → 手作業で取り外す(←②手作業)
2級 H29 No.50 RC造の床の解体順序 → 各階の床は中央部を先行し外周部を最後に残す(←②順序)

最も狙われるのは、グラスウールを「細断して外す」・蛍光ランプを「破砕する」とする引っかけです。飛散・有害物は原形のまま分別、と押さえると外しません。

混同しやすい用語の整理

分別解体(手順) と RC造の解体工法

分別解体は、材料を種類ごとに分けながら決められた順序で外していく「手順」の話です。RC造の解体工法は、圧砕機・大型ブレーカー・カッター・転倒工法といった「壊し方(工法)」の話です。

「どの順で分けて外すか」が分別解体、「何で壊すか」が解体工法です。

理解度チェック

Q.

分別解体はどのような順序で進めるか。

建築設備・内装材の取り外し→屋根ふき材の取り外し→外装材・上部構造物の取り壊し→基礎・基礎ぐいの取り壊しの順です(建てた順の逆)。

Q.

グラスウールはどのように取り外すか。

細断せず原形のまま取り外し、袋に詰めて密封します。細断すると繊維が飛散するためです。

Q.

蛍光ランプの解体・撤去で注意することは何か。

水銀を含むため、破砕せず分別して回収します。窓ガラス等と一緒に破砕してはいけません。

まとめ

分別解体は建てた順の逆=設備・内装材→屋根ふき材→外装材・上部構造物→基礎の順。屋根ふき材までは原則手作業で進めます。

RC造の解体工法を確認する / > 施工管理の記事一覧を見る

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  • 建築物解体工事共通仕様書(国土交通省)/建設副産物リサイクル広報推進会議「木造建築物の分別解体の手引き」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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