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RC造の解体工法の種類は?圧砕機・大型ブレーカーの違いと振動・騒音・粉じん対策

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けんせつる

けんせつる

鉄筋コンクリートの建物って、どうやって壊すの?工法に種類があるの?

近隣の振動や騒音はどう抑えるんだろう。

この記事の要点

RC造の解体工法は、圧砕機工法・大型ブレーカー工法・カッター工法・転倒工法が代表で、現場の周辺環境(振動・騒音・粉じん)に合わせて選びます。

  • 圧砕機工法:ハサミ状の刃でコンクリートを挟んで破砕。振動・騒音が少なく、現在の主流。
  • 大型ブレーカー工法:油圧ブレーカーで打撃破壊。振動・騒音・粉じんが多く、対策が必須。
  • 近隣対策の要は、防音・防じんシートでの養生散水。メッシュシートだけでは足りない。

まず、ビルの解体は「上から下へ」進めます。重機を建物の上に乗せる階上解体のイメージを押さえます。

階上解体の模式図。重機を建物の上階に乗せ、上の階から下の階へ向かって解体を進める
階上解体は、重機を上階に乗せて上の階から下の階へ解体する。(進め方をつかむための模式図で、形・比率は実物どおりではありません)

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解体工法の種類(圧砕機・大型ブレーカー・カッター・転倒)

RC造の解体に使う主な工法は次の4つです。振動・騒音・粉じんの出方が違うため、周辺環境に合わせて選びます。

工法 壊し方 振動・騒音・粉じん
圧砕機工法 重機の先端のハサミ状の刃でコンクリートを挟んで破砕(鉄筋も切断) 振動・騒音は少ない/粉じんは出るので散水。現在の主流
大型ブレーカー工法 油圧ブレーカーでコンクリートを打撃して破壊 振動・騒音・粉じんが多い。十分な防音・防じん対策が必要
カッター工法 ダイヤモンドブレードでコンクリートを切断(ワイヤソーも同系統) 振動・騒音・粉じんは少ない。部分解体・はつりに向く
転倒工法 壁や柱を計画的に引き倒し、地上で小さく切断する 高所作業や粉じんを減らせるが、倒す方向の管理に高度な技術が要る

圧砕機工法が振動・騒音の少なさから主流で、固いコンクリートや部分的な破砕に大型ブレーカーを併用する、といった組み合わせになります。

RC造の解体はどんな手順で進めるか

解体は、いきなり躯体を壊すのではなく、段取りを踏みます。

  1. 事前調査・設備停止の確認:給水・ガス・電力・通信などが止まっているかを確認する。アスベストの有無も事前に調べる。
  2. 内装材の分別撤去(手ばらし):躯体を壊す前に、内装・建具・設備を種類ごとに分けて撤去する。
  3. 躯体の解体:重機を上階に乗せ、上の階から下の階へ、内部を先行させて外周部を後に解体する。
  4. ガラの分別・搬出:コンクリート塊・鉄筋などを分別し、再資源化のルートに乗せる。

「上から下へ・内部から外周へ」が基本の順序で、外周部を残すことで近隣への飛散をブロックしながら進めます。

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振動・騒音・粉じんの対策

施工管理で確認すること

過去問でどう問われたか

RC造の解体は1級・2級でくり返し問われます。引っかけは「手抜きの段取り」を正しいように書く形が多く、核心は次の2つです。

そのほか、解体に伴う振動・騒音(特定建設作業の規制)や、上の階から下の階へ進める解体順序も問われます。各行は該当する過去問解説にリンクしています。

まちがえやすいポイント

試験でも現場でも引っかかりやすいのが養生のシートです。メッシュシートは「落下物の飛び出しを防ぐ」ためのもので、粉じんや音は網目を抜けてしまいます。近隣への粉じん・騒音を抑えるには、目の詰まった防音・防じんシートで覆い、あわせて散水します。

解体は壊す順番も大切です。重機を上階に乗せて上から下へ、内部を先に外周を後に進めると、外周部が飛散をブロックする壁の役目を果たします。

混同しやすい用語の整理

圧砕機工法 と 大型ブレーカー工法

圧砕機工法は、ハサミ状の刃でコンクリートを挟んで破砕します。振動・騒音が少なく、市街地でも使いやすい主流の工法です。

大型ブレーカー工法は、油圧ブレーカーで打撃して壊します。固いコンクリートにも効きますが、振動・騒音・粉じんが大きく、十分な対策が前提になります。どちらも重機ですが、壊し方(挟む/叩く)と近隣への影響が違います。

理解度チェック

Q.

振動・騒音が少なく、現在のRC造解体の主流となっている工法は何か。

圧砕機工法です。重機の先端のハサミ状の刃でコンクリートを挟んで破砕する工法で、大型ブレーカーより振動・騒音が少ないのが特徴です。

Q.

解体時の騒音・粉じん飛散防止の養生を、メッシュシートだけで行ってよいか。

いけません。メッシュシートは落下物防止が役目で、粉じんや音は網目から抜けます。防音・防じん性のあるシートで覆い、散水も併用します。

Q.

RC造躯体の解体は、上下方向にどの順序で進めるか。

上の階から下の階へ進めます。重機を上階に乗せ、内部を先に・外周部を後に解体すると、外周部が飛散を抑える役目を果たします。

まとめ

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参考

  • 建設リサイクル法(建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律)/騒音規制法・振動規制法(特定建設作業)
  • 各解体工事業者の公開資料で工法名・特徴を照合(圧砕機・大型ブレーカー・カッター・転倒工法)

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、建設リサイクル法・各種規格をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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