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令和6年度(前期)2級建築施工管理技士 No.4を解説、建具の性能試験の性能項目

けんせつる

けんせつる

耐候性って、形が変わらないことを指すんだっけ。雨風のことだっけ。

この記事の要点

令和6年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.4は、JISに規定する建具の性能試験の性能項目に関する問題です。正解は選択肢4。

令和6年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.4は、日本産業規格(JIS)に規定する建具の性能試験における性能項目に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、不適当なものを選びます。

正解:選択肢4

耐候性は、紫外線や温度・雨などの自然環境にさらされても、変色や劣化が起きにくい程度のことなんです。「形状寸法が変化しない程度」と覚えていると間違えます。形が変わらないかどうかは別の性能の話ですね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 水密性は風雨による室内側への水の浸入を防ぐ程度
2 ○(正しい) 防火性は火災時の延焼防止の程度
3 ○(正しい) 面内変形追随性は地震による面内変形に追随し得る程度
4 ×(誤り) 耐候性は環境変化による変質・劣化のしにくさ。形状寸法が変化しない程度ではない

選択肢4は、耐候性を形状寸法が変化しない程度と説明している点が誤りで、本来は変色・劣化のしにくさを表す性能です。

この問題のポイント

この問題では、建具の性能項目それぞれが「何を測る性能か」を押さえているかが問われています。

特に耐候性は、言葉の印象で取り違えやすいところですね。

耐候性とは、太陽光(紫外線)・温度・雨・風といった自然環境にさらされ続けても、変色・退色・ひび割れなどの劣化が起きにくい程度のことなんです。

「形状寸法が変化しない」という説明は、寸法の安定性を指していて、耐候性の本来の意味とずれています。ここがひっかけのポイントです。

選択肢1

選択肢1は水密性についての記述です。

水密性は、風雨を受けたときに、建具の室内側へ水が浸入するのを防ぐ程度を表します。サッシまわりからの雨漏りを防ぐ性能ですね。

例えば、台風時に窓のすき間から雨水が入らないかを確かめる性能です。記述のとおりなので適当です。

選択肢2

選択肢2は防火性についての記述です。

防火性は、火災が起きたときに、建具を通して炎や熱が広がる延焼を防ぐ程度を表します。

例えば、防火区画の開口部に使う防火戸に求められる性能なんです。記述のとおりなので適当です。

選択肢3

選択肢3は面内変形追随性についての記述です。

地震のとき、建物の骨組みは横方向に揺れて変形します。このとき、はめ込まれた建具がその変形に追随できる(割れたり外れたりしない)程度が面内変形追随性です。

地震時にガラスが脱落しないかどうかにかかわる性能ですね。記述のとおりなので適当です。

選択肢4

これが誤りを含む選択肢です。「耐候性とは、環境の変化に対して形状寸法が変化しない程度をいう」とありますが、説明がずれています。

耐候性は、紫外線や雨風などの自然環境にさらされても、変色や劣化が起きにくい程度を表す性能なんです。

形状や寸法が変わらないかどうかは、耐候性とは別の観点です。性能の中身を取り違えているため、選択肢4は不適当ということです。

覚え方

建具の性能は、「何から守る性能か」をひもづけて覚えると間違えにくくなります。

水密性は雨水、防火性は火、面内変形追随性は地震、そして耐候性は紫外線や雨風による劣化です。

耐候性=環境にさらされても劣化しにくい程度(形状寸法の安定ではない)と押さえると、選択肢4のひっかけに引っかからなくなるでしょう。

一問一答

Q.

紫外線や雨風にさらされても変色・劣化が起きにくい程度を表す建具の性能を何というか。

耐候性です。

Q.

地震による面内変形に建具が追随し得る程度を表す性能を何というか。

面内変形追随性です。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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