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令和6年度(前期)2級建築施工管理技士 No.5を解説、採光及び照明の考え方

けんせつる

けんせつる

輝度と光度って、どっちが「方向」でどっちが「面の明るさ」だっけ。

この記事の要点

令和6年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.5は、採光及び照明に関する問題です。正解は選択肢4。

令和6年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.5は、採光及び照明に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢4

「点光源のある方向の光の強さ」は光度のことなんです。輝度と勘違いしがちですが、輝度はある面を見たときの明るさ(単位投影面積あたりの光度)ですね。点光源には面積がないので、点で語られたら光度だと思っておくと整理できます。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 光束は視感度に基づく単位時間当たりの光のエネルギー量
2 ○(正しい) 照明の光は加法混色で、3原色は赤・緑・青
3 ○(正しい) 昼光率は室内の点の天空光照度を全天空照度で除したもの
4 ×(誤り) 点光源のある方向の光の強さを示す量は光度。輝度ではない

選択肢4は、点光源のある方向の光の強さを「輝度」と言い切っている点が誤りで、正しくは光度の説明です。

この問題のポイント

この問題では、照明にまつわる量の定義を取り違えていないかが問われています。

特に紛らわしいのが、輝度と光度の違いですね。

光度は、点光源からある方向に出ていく光の強さで、単位はカンデラ(cd)です。光源を点として見たときの強さなんです。

一方の輝度は、ある面を特定の方向から見たときの明るさで、単位投影面積あたりの光度として表されます。面の「まぶしさ」に近い量ですね。選択肢4はこの2つを取り違えています。

選択肢1

選択肢1は光束についての記述です。

光束とは、人の目の感じやすさ(視感度)をもとに測った、単位時間当たりの光のエネルギー量です。単位はルーメン(lm)です。

同じエネルギーでも、目が感じやすい波長の光ほど光束は大きくなります。記述のとおりなので適当です。

選択肢2

選択肢2は光の三原色についての記述です。

照明の光は、重ねるほど明るく白に近づく加法混色です。その3原色は赤・緑・青なんです。

絵の具のような色材の三原色(減法混色)とは別物ですね。記述のとおりなので適当です。

選択肢3

選択肢3は昼光率についての記述です。

昼光率は、室内のある点が天空光から受ける照度を、屋外の全天空照度で割った値(百分率)です。空の明るさに対して、室内がどれだけ明るいかを表す割合なんです。

天気で空全体の明るさが変わっても、その比率は大きく変わらないのが特徴ですね。記述のとおりなので適当です。

選択肢4

これが誤りを含む選択肢です。「輝度とは、点光源のある方向の光の強さを示す量である」とありますが、これは光度の説明になっています。

点光源からある方向に出ていく光の強さは、光度です。単位はカンデラ(cd)です。

輝度は、面を見たときの単位投影面積あたりの光度で、面の明るさを表します。点光源には面積がないので、輝度では語れないんです。

言葉が入れ替わっているため、選択肢4は不適当ということです。

覚え方

輝度と光度は、「点」か「面」かで区別すると間違えにくくなります。

点光源の方向の強さが光度(cd)、面を見たときの明るさが輝度です。

点の方向の強さ=光度、面の明るさ=輝度とセットで覚えると、選択肢4のようなひっかけに引っかからなくなるでしょう。

一問一答

Q.

点光源のある方向への光の強さを示す量を何というか。単位も答えよ。

光度といい、単位はカンデラ(cd)です。

Q.

室内のある点の天空光照度を全天空照度で割った値を何というか。

昼光率です。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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