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令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 No.25を解説、金属の表面仕上げ

けんせつる

けんせつる

アルミの自然発色って、色をつけない仕上げのことだったかな。

この記事の要点

令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.25は、金属の表面仕上げに関する問題です。正解は選択肢2。自然発色皮膜は陽極酸化の過程で色が出る仕上げで、無着色とは限りません。

令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.25は、金属の表面仕上げに関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢2

自然発色というのは、陽極酸化の処理そのもので色が出る仕上げなんです。着色しないシルバーのままの無着色仕上げと混同しがちですが、自然発色は処理の過程で色がつくものですね。「発色」という言葉どおり色が出ると押さえておきましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) ステンレスのNo.2Bは冷間圧延・熱処理・酸洗い後に軽圧延した仕上げ
2 ×(誤り) 自然発色皮膜は陽極酸化の過程で色が出る。無着色ではない
3 ○(正しい) 電気めっきは電解液中で通電し表面に皮膜金属を生成させる
4 ○(正しい) 硫化いぶしは硫黄を含む薬品で褐色に着色した仕上げ

選択肢2は、自然発色皮膜を着色しない無着色仕上げとしている点が誤りで、自然発色は陽極酸化の過程で色が出る仕上げです。

この問題のポイント

この問題では、金属ごとの表面仕上げの作り方が問われています。

ステンレス、アルミニウム、めっき、銅合金と、素材ごとに処理の名前が違います。なぜかというと、金属の性質に合わせて表面を整えるからなんです。

特にアルミニウムの「自然発色」は言葉が紛らわしいところですね。発色という言葉が入っている以上、色がつくと考えるのが筋です。

選択肢1

選択肢1はステンレスのNo.2Bについての記述です。

No.2Bは、母材を冷間圧延し、熱処理と酸洗いをした後、適度な光沢を出すために軽く冷間圧延した仕上げです。最も一般的なステンレスの表面仕上げなんです。

よってこの記述は適当ですね。

選択肢2

これが誤りを含む選択肢です。アルミニウムの自然発色皮膜を、着色や染色を行わず素地のシルバー色のままとした無着色仕上げとしていますが、これは不適当です。

自然発色皮膜は、母材を陽極酸化処理する過程そのもので色が現れる仕上げです。後から染料を入れなくても、処理の条件によって自然に色がつくんです。

素地のシルバー色のまま色をつけないのは、無着色の陽極酸化皮膜(シルバー)であって、自然発色とは別物です。言葉が入れ替わっているため、選択肢2は不適当ということです。

選択肢3

選択肢3は電気めっきについての記述です。

電気めっきは、母材を電解液の中で通電し、表面に別の金属の皮膜を析出させる仕上げです。電気の力で金属を表面に付けるわけです。

よって電解液中で通電して皮膜金属を生成させる記述は適当です。

選択肢4

選択肢4は銅合金の硫化いぶしについての記述です。

硫化いぶしは、銅合金の表面に硫黄を含む薬品を反応させ、褐色に着色する仕上げです。落ち着いた色合いになるんです。

よって硫黄を含む薬品で褐色に着色した記述は適当ですね。

覚え方

金属仕上げは、「言葉どおりの意味かどうか」を疑うと引っかけを外せます。

自然発色は「発色」とある以上、色が出る処理です。無着色のシルバーとは結びつきません。

自然発色皮膜=陽極酸化の過程で色が出る、無着色=シルバーのままとセットで覚えると、選択肢2のような入れ替えに引っかからなくなるでしょう。

一問一答

Q.

アルミニウムの自然発色皮膜は、色がつくか、つかないか。

色がつきます。陽極酸化処理の過程で、染料を使わなくても自然に色が現れます。

Q.

電気めっきはどのように皮膜をつくるか。

母材を電解液中で通電し、表面に皮膜金属を生成させます。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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