けんせつる
釘留め工法なのに、接着剤も一緒に使うんだっけ。
この記事の要点
令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.27は、床のフローリングボード張りに関する問題です。正解は選択肢4。釘留め工法の根太張りは、釘留めで固定し接着剤の併用はしません。
令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.27は、床のフローリングボード張りに関する問題です。
問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 壁・幅木・框・敷居との取合いに伸縮用の隙間を設ける |
| 2 | ○(正しい) | 目違いは養生期間経過後にサンディングする |
| 3 | ○(正しい) | 接着剤張り工法は専用くしべらで均等に塗り付ける |
| 4 | ×(誤り) | 釘留め工法の根太張りは釘留め。接着剤併用は誤り |
選択肢4は、釘留め工法の根太張りで接着剤を併用したとしている点が誤りで、根太張りは釘留めで固定します。
この問題では、フローリングの固定方法と、張る前後の納まりが問われています。
フローリングの固定には、釘で留める釘留め工法と、接着剤で張る接着剤張り工法があります。なぜかというと、下地の種類によって適した留め方が変わるからなんです。
「根太張り」と「下張り工法」の違いも混乱しやすいところですね。根太の上に直接張るのか、合板の下張りの上に張るのかで、接着剤を使うかどうかが変わります。
選択肢1は取合いの隙間についての記述です。
木のフローリングは湿気で伸び縮みします。壁や幅木、框、敷居との取合いには、伸縮を逃がす隙間を設けます。
隙間がないと、伸びたときに突き上げて床が浮くんです。よってこの記述は適当ですね。
選択肢2は目違いの処理についての記述です。
張込み後、板と板の間にわずかな段差(目違い)が出ることがあります。これは養生期間を経て床が落ち着いた後、サンディングして平らにします。
よって養生期間を経過した後にサンディングする記述は適当です。
選択肢3は接着剤張り工法についての記述です。
接着剤張り工法では、専用のくしべらで接着剤を均等に伸ばして塗り付けます。むらなく塗ることで、しっかり密着するわけです。
よってこの記述は適当ですね。
これが誤りを含む選択肢です。釘留め工法の根太張り工法で、根太の上に下張りを行い、接着剤を併用して張り込んだとありますが、これは不適当です。
根太張り工法は、根太の上に直接フローリングを釘留めする工法なんです。下張りはせず、釘で固定します。
下張りを行い接着剤を併用するのは「直張り工法(下張りの上に張る場合)」の話で、根太張りの説明と混ざっています。記述が食い違っているため、選択肢4は不適当ということです。
フローリングは、「根太張り=釘留め」「下地(下張り)の上=接着剤併用」で整理できます。
釘留め工法の名のとおり、根太に直接張るときは釘で留めるのが基本なんです。
根太張りは釘留め、接着剤併用は下張りの上に張るときとセットで覚えると、選択肢4のような取り違えに引っかからなくなるでしょう。
釘留め工法の根太張りでは、フローリングをどのように固定するか。
釘留めで固定します。根太の上に直接張り、接着剤の併用はしません。
フローリングと壁や敷居との取合いに隙間を設けるのはなぜか。
板の伸縮に備えるためです。隙間がないと伸びたときに突き上げて床が浮きます。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢4
釘留め工法は、その名のとおり釘で留めて固定する工法なんです。根太の上に直接張る根太張りで接着剤を併用すると勘違いしがちですが、根太張りは釘留めが基本ですね。接着剤を併用するのは下張りの上に張る場合だと押さえておきましょう。