ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 2級建築施工管理技士
  4. 令和5年
  5. > No.14 内装材料

令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 No.14を解説、内装材料の種類

けんせつる

けんせつる

強化せっこうボードって、何を入れて強化してるんだろう。

この記事の要点

令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.14は、内装材料に関する問題です。正解は選択肢3。強化せっこうボードはガラス繊維等を混入し防火性能を高めたものです。

令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.14は、内装材料に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢3

強化せっこうボードは、心材にガラス繊維などを混入して防火性能を高めたものなんです。「油脂をしみ込ませて強度を上げた」というのは、まったく別物ですね。むしろ油は燃えるので防火とは逆方向です。ここは引っかけやすいところでしょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 木毛セメント板は断熱性・吸音性に優れる
2 ○(正しい) けい酸カルシウム板は軽量で耐火性に優れる
3 ×(誤り) 強化せっこうボードはガラス繊維等を混入し防火性能を高めたもの
4 ○(正しい) シージングせっこうボードは吸水時の強度低下が生じにくい

選択肢3は、強化せっこうボードを「油脂をしみ込ませ強度を向上させたもの」としている点が誤りで、正しくはガラス繊維等を混入し防火性能を高めたものです。

この問題のポイント

この問題では、内装に使うボード類の特徴が問われています。

特にせっこうボードは種類が多く、名前と中身を取り違えやすいところですね。

「強化」という名前から「強度を強くしたもの」と思いがちですが、実際に強化されているのは火に対する性能なんです。

心材のせっこうにガラス繊維などを混ぜることで、火災時にひび割れしにくく崩れにくくなるわけです。

選択肢1

選択肢1は木毛セメント板についての記述です。

木毛セメント板は、細長く削った木とセメントを固めたボードです。中に空気を含む隙間が多いので、断熱性や吸音性に優れています。

例えば、音を吸わせたい天井などに使われますね。記述のとおりなので適当です。

選択肢2

選択肢2はけい酸カルシウム板についての記述です。

けい酸カルシウム板は、軽くて火に強いボードです。耐火性が求められる壁や天井によく使われます。

軽量でありながら耐火性に優れるという記述のとおりなので、適当ですね。

選択肢3

これが誤りを含む選択肢です。「強化せっこうボードは心材のせっこうに油脂をしみ込ませ、強度を向上させたもの」とありますが、ここに取り違えがあります。

強化せっこうボードは、心材のせっこうにガラス繊維などを混ぜて、火災時の性能(防火性能)を高めたものなんです。

油脂をしみ込ませるわけではありませんし、油はむしろ燃えるので防火とは逆になってしまいます。

中身の説明が誤っているため、選択肢3は不適当ということです。

選択肢4

選択肢4はシージングせっこうボードについての記述です。

シージングせっこうボードは、水に強くした種類です。普通のせっこうボードに比べ、水を吸ったときの強度低下が生じにくくなっています。

そのため、湿気の多い場所の下地などに使われます。記述のとおりなので適当ですね。

覚え方

「強化」せっこうボードは、強度ではなく火に対する性能を強化したものと覚えましょう。

その正体は、心材に混ぜたガラス繊維などです。

強化せっこうボード=ガラス繊維等を混入して防火性能アップ、油脂は無関係とセットで覚えると、選択肢3のような中身のすり替えに引っかからなくなるでしょう。

一問一答

Q.

強化せっこうボードは、心材に何を混入して性能を高めたものか。

ガラス繊維などです。これにより火災時の防火性能を高めています。

Q.

シージングせっこうボードの特徴は何か。

普通のせっこうボードに比べ、吸水時の強度低下が生じにくいことです。

令和5年 2級建築施工管理技士 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

▼令和5年 2級建築施工管理技士▼

▼他の年度▼

▼他の試験▼

▼カテゴリ一覧▼

Topへ >>