けんせつる
絶縁用テープって、防水層の末端をとめるために使うんだっけ。
この記事の要点
令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.13は、防水材料に関する問題です。正解は選択肢2。絶縁用テープは下地の動きを防水層に伝えないために用います。
令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.13は、防水材料に関する問題です。
問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | アスファルトプライマーは下地と防水層の接着性向上に用いる |
| 2 | ×(誤り) | 絶縁用テープは下地の動きを防水層に伝えないために用いる |
| 3 | ○(正しい) | アスファルトフェルトは有機天然繊維の原紙にアスファルトを浸透 |
| 4 | ○(正しい) | 改質アスファルトは合成ゴム等を添加し温度特性を改良したもの |
選択肢2は、絶縁用テープの用途を「末端部のずれ落ちや剥離の防止」としている点が誤りで、正しくは下地の動きを防水層に伝えないための材料です。
この問題では、防水に使う材料それぞれの役割が問われています。
特に絶縁用テープの目的は、混同しやすいところですね。
絶縁とは「縁を切る」という意味です。下地にひび割れや目地の動きがあっても、その動きを直接防水層に伝えないように、間に挟んで縁を切るわけです。
これにより、下地が動いても防水層が破断しにくくなるんです。
選択肢1はアスファルトプライマーについての記述です。
プライマーは、下地に最初に塗る下塗り材です。これを塗ることで、下地と防水層がしっかりなじんで接着しやすくなります。
例えば、塗装の前に下塗りをするのと同じ役割ですね。記述のとおりなので適当です。
これが誤りを含む選択肢です。「絶縁用テープは防水層の末端部に使用し、ずれ落ちや口あき、剥離の防止に用いる」とありますが、これは絶縁用テープの役割ではありません。
絶縁用テープは、下地のひび割れや目地などの動く部分に貼り、その動きが防水層へ直接伝わらないように縁を切るために使います。
末端部のずれ落ちや剥離を防ぐのは、末端部のシールや押え金物の役割なんです。
用途が取り違えられているため、選択肢2は不適当ということです。
選択肢3はアスファルトフェルトについての記述です。
アスファルトフェルトは、有機天然繊維を主原料とした原紙に、アスファルトをしみ込ませたものです。
紙にアスファルトを染み込ませることで、水を通しにくいシート状の材料になるわけです。記述のとおりなので適当ですね。
選択肢4は改質アスファルトについての記述です。
改質アスファルトは、ふつうのアスファルトに合成ゴムや合成樹脂などを加えたものです。
これにより、暑さや寒さでの性質の変化(温度特性)が改良され、夏に柔らかくなりすぎたり冬に割れたりしにくくなります。記述のとおりなので適当です。
絶縁用テープは、名前のとおり「縁を切る」ための材料と覚えましょう。
下地が動いても、その動きを防水層に伝えないために挟むわけです。
絶縁用テープ=下地の動きと防水層の縁を切る、末端のとめは押え金物やシールの役割とセットで覚えると、選択肢2のような用途のすり替えに引っかからなくなるでしょう。
絶縁用テープは何のために用いるか。
下地のひび割れや目地の動きを防水層に伝えないため、間に挟んで縁を切る目的で用います。
アスファルトプライマーの役割は何か。
下地と防水層の接着性を向上させるための下塗り材です。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢2
絶縁用テープは、ひび割れや目地など下地の動きを防水層に伝えないために下地とのあいだに挟むものなんです。末端部のずれ落ちや剥離防止に使う、と勘違いしがちですね。それは末端部のシールや押え金物の役割です。