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建設副産物と産業廃棄物の違いは?

けんせつる

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建設副産物と産業廃棄物ってどう違うの?

この記事の要点

建設副産物とは、建設工事に伴って副次的に発生する物品の総称です。有価物(鉄スクラップ・古紙など)と建設廃棄物(廃棄物処理法上の廃棄物)の両方を含みます。

産業廃棄物は廃棄物処理法で定義される廃棄物で、建設廃棄物はその一部です。建設副産物の中から有価物を除いたものが建設廃棄物(産業廃棄物+一般廃棄物)と考えると整理しやすくなります。

建設工事では、施工の過程でさまざまな不要物が発生します。これらの処理は廃棄物処理法・建設リサイクル法などに基づいて適正に行う必要があります。

「建設副産物」「産業廃棄物」「建設廃棄物」「有価物」という用語の関係を正確に把握することが、施工管理の基本です。ここは混乱しやすいところなので、整理しておきましょう。

建設副産物とは何か。廃棄物と何が違うか

建設副産物とは、建設工事に伴って副次的に発生する物品の総称です。国土交通省の「建設副産物適正処理推進要綱」に基づく概念で、廃棄物処理法の枠組みとは別に用いられます。

建設副産物には次のものが含まれます。

ザックリ言えば、建設副産物は「現場から出てきたもの全般」を指す大きなカテゴリです。その中に廃棄物と廃棄物でないもの(有価物・発生土)が含まれているということです。

建設廃棄物(産業廃棄物)にはどんな種類があるか

産業廃棄物は廃棄物処理法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)第2条第4項に定義される廃棄物です。建設工事から排出される産業廃棄物(建設廃棄物)は、排出事業者(元請業者)が適正に処理する義務を負います。

建設工事で主に発生する産業廃棄物の種類

廃棄物の種類具体例
廃プラスチック類廃フィルム・廃シート・塩ビ管の端材
金属くず鉄筋の端材・スクラップ(有価でない場合)
木くず型枠の廃材・建設解体材(木材)
コンクリートくず解体コンクリートの破片・はつり材
ガラスくず・陶磁器くず廃タイル・廃ガラス
アスファルトくずアスファルト合材の端材
汚泥場所打ち杭工事の泥水・掘削泥
廃油建設機械の廃潤滑油・廃油脂

建設混合廃棄物の組成と現場分別の意義は、国土交通省中部地方整備局の現場分別マニュアル(下図)にまとめられています。

建設副産物の現場における分別の意義:建設混合廃棄物の産業廃棄物管理型処理量と組成分析グラフ
出所:国土交通省中部地方整備局「現場分別マニュアル(Ver.1.2)」p.3 建設混合廃棄物の組成と現場分別の意義

建設副産物・産業廃棄物・有価物はどう整理するのか

分類内容処理の基本
建設副産物(有価物)鉄スクラップ・古紙等、売却できるもの廃棄物処理法の対象外。有価で売却。
建設副産物(産業廃棄物)廃プラ・木くず・コンクリートくず等マニフェストで管理し許可業者に委託。
建設副産物(建設発生土)掘削で生じた土砂廃棄物ではないが搬出先の確保が必要。

要は、売れるものは有価物、お金を払って処分してもらうものは廃棄物、掘った土は発生土、という切り分けです。

下請業者が出したゴミの責任は誰が負うか

廃棄物処理法では、建設廃棄物の排出事業者は元請業者とされています。

下請業者が作業中に発生させた廃棄物であっても、その排出事業者責任(適正処理義務)は元請業者が負います。ここは勘違いしやすいところですね。

元請業者の主な義務:

管理人からのコメント

建設副産物はリサイクル法の対象(コンクリートがら・アスファルトなど)と廃棄物処理法の産業廃棄物(廃プラ・廃液など)で処理が変わります。マニフェストが必要な品目と廃棄物処理業者の許可証を事前に確認してください。

分別保管・搬出記録を施工記録に残すことが必要です。

品目ごとの分別区分と処理方法は、同マニュアル(下図)の現場分別品目区分表に示されています。

建設副産物現場分別品目区分表(案):廃プラスチック・木くず・コンクリートくず・金属くず等の品目区分と処理方法
出所:国土交通省中部地方整備局「現場分別マニュアル(Ver.1.2)」別紙 建設副産物現場分別品目区分表(案)

混同しやすい用語の整理

建設副産物 vs 産業廃棄物

建設副産物は「建設工事から副次的に発生するもの全般」の概念(有価物も含む)。産業廃棄物は廃棄物処理法上の法律用語で、有価物は含まない。

建設副産物の一部(廃棄物として処分が必要なもの)が産業廃棄物です。

有価物 vs 廃棄物

有価で売却できるものは廃棄物処理法の対象外(有価物)。価値がゼロまたはマイナスのものが廃棄物です。

同じ鉄くずでも、市場で売れれば有価物、引き取り費用がかかるなら廃棄物(産業廃棄物)となります。

一問一答

Q.

建設副産物には有価物は含まれるか?

含まれる(建設副産物=有価物+建設廃棄物+建設発生土)。

Q.

建設廃棄物の排出事業者責任は誰が負うか?

元請業者。

Q.

廃棄物処理法上、有価で売却できるものは廃棄物に該当するのか?

該当しない(有価物は廃棄物処理法の対象外)。

Q.

コンクリートくずは産業廃棄物に該当するのか?

該当する(コンクリートくずは産業廃棄物の一種)。

まとめ

マニフェストの仕組みを確認する

建設発生土と建設副産物の違いを確認する

法規の施工管理ポイントは法規にまとめています。

参考資料

・廃棄物の処理及び清掃に関する法律(廃棄物処理法)

・建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律(建設リサイクル法)

・環境省 廃棄物・リサイクル対策

けんせつる

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けんせつる

建築業界の実務経験をもとに、建築施工管理の用語・施工手順・混同しやすい違いを整理しています。

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