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令和6年度(前期)2級建築施工管理技士 No.49を解説、廃棄物の処理

けんせつる

けんせつる

工事で出た段ボールって、一般ごみ扱いでいいんだっけ。

この記事の要点

令和6年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.49は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に関する問題です。正解は選択肢1。新築工事に伴って生じた段ボールは産業廃棄物だからです。

令和6年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.49は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、誤っているものを選びます。

正解:選択肢1

「段ボールは紙だから一般ごみ」と考えるのが一番危ない考え方ですね。工事で出た紙くずは事業活動から生じたものなので産業廃棄物なんです。どこから出たかで区分が変わるわけです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 新築に伴う不要な段ボールは産業廃棄物。一般廃棄物ではない
2 ○(正しい) 現場事務所から出た新聞・雑誌等は一般廃棄物
3 ○(正しい) 工作物の除去に伴う木くずは産業廃棄物
4 ○(正しい) 杭工事に伴って生じた汚泥は産業廃棄物

選択肢1は、新築工事に伴う段ボールを一般廃棄物としている点が誤りで、正しくは産業廃棄物です。

この問題のポイント

この問題では、廃棄物が一般廃棄物か産業廃棄物かの区分が問われています。

区分のポイントは、「事業活動から生じたか」と「どんな品目か」ですね。

建設工事という事業活動から生じた紙くず、木くず、汚泥などは産業廃棄物になります。同じ紙でも、現場事務所での事務作業で出た新聞・雑誌は一般廃棄物として扱われます。

つまり、同じ「紙」でも、工事そのものから出たのか、事務所での生活的な活動から出たのかで区分が変わるわけです。ここが今回の引っかけです。

選択肢1

これが誤りを含む選択肢です。「新築に伴って生じた不要な段ボールは一般廃棄物である」とありますが、正しくは産業廃棄物です。

建設工事は事業活動です。その工事に伴って出た紙くず(段ボール)は、事業活動に伴って生じた紙くずとして産業廃棄物に分類されます。

ザックリ言えば、同じ段ボールでも工事現場の作業から出れば産業廃棄物、事務所での読み物として出れば一般廃棄物、と出どころで分かれるということです。

記述は産業廃棄物を一般廃棄物としている点で誤っているため、選択肢1が不適当ということです。

選択肢2

選択肢2は事務所から出た紙についての記述です。

現場事務所から排出された新聞、雑誌などは、一般廃棄物として扱われます。

これらは工事そのものではなく、事務所での日常的な活動から出る紙ごみだからです。例えば休憩中に読んだ新聞が捨てられるイメージですね。記述のとおりなので正しいです。

選択肢3

選択肢3は木くずについての記述です。

工作物の除去に伴って生じた木くずは、産業廃棄物です。

建設工事から出る木くずは、産業廃棄物として品目に挙げられています。解体で出た木材の端材などがこれにあたるわけです。記述のとおりなので正しいです。

選択肢4

選択肢4は汚泥についての記述です。

建築物の杭工事に伴って生じた汚泥は、産業廃棄物です。

杭工事では地中から泥状の排出物が出ます。こうした汚泥も産業廃棄物に分類されるんです。記述のとおりなので正しいですね。

覚え方

廃棄物の区分は「工事から出たか、事務所の生活から出たか」で分けると整理しやすくなります。

工事に伴う紙くず・木くず・汚泥は産業廃棄物、現場事務所の新聞・雑誌は一般廃棄物です。

工事に伴う段ボール・木くず・汚泥は産業廃棄物、事務所の新聞・雑誌は一般廃棄物とセットで覚えると、選択肢1のようなひっかけに引っかからなくなるでしょう。

一問一答

Q.

新築工事に伴って生じた不要な段ボールは、何廃棄物か。

産業廃棄物です。事業活動に伴う紙くずとして扱われます。

Q.

現場事務所から出た新聞・雑誌は、何廃棄物か。

一般廃棄物です。工事そのものではなく事務所の活動から出るためです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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