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アスファルト舗装とは?層構成(路床・路盤・表層)と締固め・施工管理の確認ポイント

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けんせつる

けんせつる

アスファルト舗装って、どんな層でできてるの?

プライムコートとタックコートは何が違うの?

この記事の要点

アスファルト舗装とは、路床の上に路盤・表層を重ねてつくる、荷重や温度でたわむ「たわみ性舗装」です。

層は下から次の順に重なります。施工管理では各層の役割と境目の処理が確認の要になります。

  • 路床:舗装を支える地盤。盛土でつくる場合は一層200mm程度ずつ締め固める。
  • 路盤:荷重を分散して路床に伝える層。クラッシャラン(砕石)などを敷く。
  • 表層(・基層):加熱アスファルト混合物の層。摩耗やせん断力に抵抗し走行性を確保する。

層の境目には、プライムコート(路盤の上)タックコート(アスファルト層どうしの間)を散布してなじませます。

まず、舗装がどんな層で重なっているのかを断面で押さえます。

アスファルト舗装の層構成模式図。下から路床・下層路盤・上層路盤・基層・表層が重なり、プライムコートは路盤の上、タックコートはアスファルト層の間に散布する
下から路床・路盤(下層・上層)・基層・表層。プライムコートは路盤の上に、タックコートはアスファルト層どうしの間に散布する。(模式図で、各層の厚さは実寸ではありません)

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アスファルト舗装の構成と各層の役割

層・材料役割
路床舗装全体を支える地盤。盛土では一層200mm程度ずつ締め固める。支持力は設計CBRで表す
路盤(下層・上層)荷重を分散して路床に伝える。クラッシャラン(岩石を破砕した砕石)などを締め固める。材料の品質は修正CBRで表す
基層・表層加熱アスファルト混合物の層。表層は摩耗・せん断力に抵抗し走行性を確保する
プライムコート路盤の上に散布。路盤面を安定させ、上にのるアスファルト混合物となじませる
タックコート基層と表層など、アスファルト層どうしの間に散布し、層を密着させる

プライムコートとタックコートはどちらも瀝青材料(乳剤)を散布する点が似ていますが、散布する位置が違います。プライムコートは路盤の上、タックコートはアスファルト層の間です。

施工の流れと締固め

施工は下の層から順に仕上げます。路床を締め固め、路盤を敷きならして締め固め、プライムコートを散布してから基層・表層のアスファルト混合物を舗設します。

アスファルト混合物の締固めは、継目転圧 → 初転圧 → 二次転圧 → 仕上げ転圧の順で行います。初転圧は110〜140℃で、混合物が冷めすぎる前に行うのがポイントです。温度が下がると締固めが効かず、密度不足やひび割れにつながります。

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施工管理での確認ポイント

アスファルト舗装の施工管理は、各層の支持力と密度、そして層どうしの密着を確認します。

過去問でどう問われたか

構内のアスファルト舗装は、令和4年から令和6年まで1級・2級で問われています。引っかけは大きく3パターンです。

年度・級・No. 問われ方/引っかけ
2級 令和6年後期 No.15 プライムコートを路床と路盤の間とした → 路盤の上に散布する ←①コート位置
2級 令和5年前期 No.15 クラッシャランを採取したままの砂利とした → 岩石を破砕した砕石 ←②用語
1級 令和4年 No.16 盛土路床の一層仕上り厚さを300mmとした → 200mm程度 ←③数値

つまりプライムコートは路盤の上に散布(路床の上ではない)、クラッシャランは破砕した砕石。層の順番・用語・数値の取り違えが誤りです。各行は該当する過去問解説にリンクしています。

管理人からのコメント

舗装は仕上げると下の層が完全に隠れます。路床・路盤の締固め、プライムコートの散布、各層の厚さは、上の層を舗設した後では確認も是正もできません。層ごとに締固め・厚さ・温度を確認し、写真と記録を残しておくのが基本です。

初転圧は温度が命です。運搬で時間がかかり混合物が冷めると、いくら転圧しても密度が出ません。到着温度を測り、冷める前に締め固めます。

混同しやすい用語の整理

プライムコート と タックコート

プライムコートは、路盤を仕上げたあと、その上に散布する乳剤です。路盤面を安定させ、上にのるアスファルト混合物となじませます。散布する位置は路盤の上です。

タックコートは、基層と表層など、アスファルト混合物の層どうしの間に散布する乳剤で、層を密着させます。「プライム=路盤の上、タック=アスファルト層の間」と位置で覚えると取り違えを防げます。

たわみ性舗装(アスファルト) と 剛性舗装(コンクリート)

アスファルト舗装は、荷重や温度でたわんで変形するたわみ性舗装です。コンクリート舗装は版そのものが荷重を受けもつ剛性舗装で、舗装コンクリートのスランプは一般の建築物より小さく(硬め)します。

理解度チェック

Q.

プライムコートは、どの層の上に散布するか。

路盤の上です。路盤面を安定させ、上にのるアスファルト混合物となじませます。路床の上ではありません。

Q.

盛土で路床をつくるとき、一層の仕上り厚さの目安はいくらか。

200mm程度です。一度に厚く盛ると下まで締固めが届かず沈下の原因になるため、薄く敷いて締め固めるのを繰り返します。

まとめ

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  • 舗装施工便覧/舗装設計施工指針(日本道路協会)
  • 公共建築工事標準仕様書(建築工事編)第20章 屋外施設工事

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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