ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 施工管理
  3. > 砕石とは

砕石とは何か:路盤材・割栗石の使い分けと土木工事での確認点

けんせつる

けんせつる

砕石ってどんな種類があるの?C-40・RC-40って何の違い?転圧管理って何を確認するの?

この記事の要点

砕石は岩石を砕いて粒度調整した石材で、土木・建築工事の路盤材・基礎下地・埋め戻しなどに使用します。代表的な規格はC-40(クラッシャラン40mm)RC-40(再生砕石40mm)です。

施工管理では使用箇所に応じた砕石種類の確認・受入時の粒度/含水状態の確認・締め固め(転圧)の確認が主なポイントです。転圧不足は沈下の原因になるため、転圧回数・転圧機械の記録確認が重要です。

砕石は地味な材料ですが、路盤の品質は建物の不等沈下を防ぐ基盤になります。転圧管理を甘くすると、完成後の沈下につながります。

砕石の種類はどう違うのか

砕石はJIS A 5001(道路用砕石)などで規格化されています。現場でよく使われる種類を整理します。

種類特徴主な用途
砕石(C-40など)岩石を破砕したもの。Cはクラッシャラン(ふるい分けせず最大40mmまでの粒が混在)、40は最大粒径40mmを示す路盤材・基礎下地・埋め戻し
再生砕石(RC-40など)解体コンクリートを破砕した再生品。RCは再生クラッシャラン(再生砕石)を示す路盤材・埋め戻し(用途は設計図書確認)
割栗石自然石または岩石を割った大きな石(粒径100〜200mm程度)。砕石より粒が大きい地業(基礎下の割栗地業)・擁壁背面
砕砂・砕石粉砕石製造の副産物。粒径が細かい路盤安定処理・コンクリート細骨材の補助

区別はシンプルで、C-40は一般的な砕石、RC-40は解体コンクリート由来の再生品、割栗石は粒径が大きい地業材です。設計図書に指定された種類を確認して発注することが大切です。

施工管理では転圧管理をどう確認するのか

砕石の品質管理で最も重要なのは転圧(締め固め)の確認です。敷き均しただけの砕石は荷重で沈むため、ここをどう管理するかが品質を左右します。

転圧の重要性

砕石は敷き均しただけでは空隙が多く、荷重がかかると沈下します。転圧することで粒子間の空隙を減らし、安定した路盤・地業ができます。

砕石の敷き均しと転圧(模式図) 転圧(ローラー) 砕石(薄く1層ずつ) 路床
砕石の敷き均しと転圧の模式図。砕石を1層ずつ薄く敷き、ローラーで転圧して空隙を減らす。1層を厚く敷きすぎると下部まで締め固まらない。形・厚さの比率はイメージで、実物どおりではない。

施工管理の確認ポイント

例えば、建物基礎下の割栗地業で転圧が不足していると、コンクリート打設後に基礎が沈下して建物に影響が出ることがあります。施工管理者が転圧作業に立会いして確認することが必要です。

厚く敷きすぎると転圧が下まで届かない

砕石の転圧で気をつけたいのが「一度に厚く敷きすぎる」ことです。1層の敷き均し厚さの上限を守らないと、表面だけ固まって下部が軟弱なまま残ります。

また、RC-40(再生砕石)は用途が制限される場合があるため、構造体下の地業に使えるかを設計図書で確認してから発注します。

混同しやすい用語の整理

砕石 vs 割栗石

砕石は岩石を機械破砕して粒度を揃えたもので最大粒径40mm前後が一般的。路盤材・基礎下地に使用。割栗石は自然石または岩石を割った粒径100〜200mm程度の大きな石。基礎地業(捨てコン下)に敷設して支持力を高める目的で使用。粒径の大きさが主な違い。

C-40 vs RC-40

C-40は砕石(天然岩石を破砕したクラッシャラン)の40mm粒径。RC-40は再生砕石(解体コンクリートを破砕した再生クラッシャラン)の40mm粒径。品質・強度では天然砕石の方が安定している。RC-40は建設リサイクル法に基づく再資源化材料。使用前に設計図書での適用可否を確認する。

理解度チェック

Q.

砕石の転圧管理で施工管理者が確認すべき最重要項目は何か?

1層あたりの敷き均し厚さと転圧回数。敷き均し厚さが規定値(一般的に200~300mm以下)を超えると転圧が内部まで届かず沈下の原因になる。転圧回数は施工計画書の指定値に従い、写真記録で確認する。

Q.

RC-40(再生砕石)を工事に使用する場合、施工管理者が最初に確認すべきことは何か?

設計図書(特記仕様書)でRC-40の使用が認められているかどうかの確認。再生砕石は用途が制限される場合があるため、設計図書の指定なしに勝手にRC-40に変更してはならない。

Q.

C-40の「C」は何を表すか?

クラッシャラン(crusher-run)。ふるい分けせず最大40mmまでの粒が混在した砕石。40は最大粒径40mmを示す。単粒度砕石(S)・粒度調整砕石(M)とは別の種類。

まとめ

RC・鉄骨の施工管理はRC・鉄骨の施工管理にまとめています。

参考資料

・JIS A 5001 道路用砕石

・公共建築工事標準仕様書(建築工事編)(国土交通省大臣官房官庁営繕部)

・建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律(建設リサイクル法)

けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

Topへ >>