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裏当て金とは何か:鉄骨溶接での役割と施工管理の確認ポイント

商業出版経験のある運営者が、公式資料・標準仕様書・過去問傾向を確認しながら、初学者向けに整理しています。

けんせつる

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裏当て金って何のために使うの?製作図のどこを確認すればいいの?UT検査とどう関係するの?

この記事の要点

裏当て金は鉄骨の完全溶け込み溶接(突き合わせ溶接)の際に、溶融金属が裏側に落下するのを防ぐために継手の裏面に取り付ける鋼製プレートです。ルートギャップを確保した溶接継手の初層溶接を安定させる役割があります。

施工管理では製作図での裏当て金指定確認・取付け溶接の確認・UT検査記録の受領が主なポイントです。裏当て金の取付け不良は溶接欠陥の原因になるため、製作工場での確認が重要です。

裏当て金は完成後には見えなくなる部材です。製作工場での確認と工場試験記録の受領が施工管理者の重要な役割なわけです。

裏当て金はなぜ必要なのか

完全溶け込み溶接では母材を裏面まで完全に溶かして接合します。このとき溶融した金属が継手の裏面から落下(溶落ち)しないよう受け止めるのが裏当て金の役割です。

裏当て金を使用することで次のメリットがあります。

ザックリ言えば、「裏当て金は溶接の受け皿で、品質安定のために使う」ということです。

施工管理ではどこを確認するのか

製作図での確認

工場製作中の確認

溶接後のUT検査との関係

管理人からのコメント

裏当て金の確認は現場ではなく製作工場での確認が中心です。施工管理者が製作工場の検査に立ち会わない場合でも、製作工場からUT検査記録を受領することが重要です。

UT検査記録なしに現場搬入を受け入れてしまうと、溶接欠陥があっても発見できないまま建て込みが進んでしまうリスクがあります。

混同しやすい用語の整理

裏当て金 vs セラミックタブ

裏当て金は鋼製プレートで溶接後も継手内に残る(除去しない場合が多い)。セラミックタブはセラミック製の仮設受け材で溶接完了後に除去する。溶接後に残るか除去するかが主な違い。狭い箇所や溶接姿勢によってどちらを使うかが決まる。

一問一答

Q.

裏当て金を使用する主な溶接の種類は何か?

完全溶け込み溶接(突き合わせ溶接・グルーブ溶接)。母材を裏面まで完全に溶かして接合する溶接で、溶融金属の落下防止のために裏当て金を使用する。部分溶け込み溶接や隅肉溶接では一般的に使用しない。

Q.

完全溶け込み溶接部の品質を確認するために使われる試験方法は何か?

超音波探傷試験(UT検査)。溶接内部の欠陥(ブローホール・溶け込み不良など)を超音波で検出する非破壊検査。裏当て金を使用した完全溶け込み溶接部はUT検査の対象となり、製作工場でのUT検査記録を受領して合否を確認する。

まとめ

RC・鉄骨の施工管理はRC・鉄骨の施工管理にまとめています。

参考資料

・JASS 6 鉄骨工事(日本建築学会)

・公共建築工事標準仕様書(建築工事編)(国土交通省大臣官房官庁営繕部)

けんせつる

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けんせつる

建築業界の実務経験をもとに、建築施工管理の用語・施工手順・混同しやすい違いを整理しています。

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