けんせつる
デッキプレートって何?どんな場面で使うの?
この記事の要点
デッキプレートとは、鉄骨梁の上にコンクリートスラブを作るために使用する薄い鋼板です。コンクリート打設時の型枠として機能し、種類によってはコンクリートと一体化して構造部材としても機能します。
施工管理では鉄骨梁へのかかり代の確保・固定状態の確認・貫通孔補強の確認が主なポイントです。コンクリート打設前に確認できる唯一のタイミングを逃さないことが重要です。
鉄骨造のフロアスラブは、多くの場合デッキプレートを型枠代わりに使ってコンクリートを打設します。
デッキの固定不足は、コンクリート打設中に剥がれ・落下という事故につながります。敷設後・打設前の確認が欠かせありません。
| 種類 | 特徴 | 主な用途 |
|---|---|---|
| 合成デッキ(合成スラブ用) | 表面に凹凸(エンボス・リブ)があり、コンクリートと噛み合って一体化する。頭付きスタッドと組み合わせて使う | 鉄骨造の床スラブ(構造部材として機能) |
| フラットデッキ(捨て型枠) | 平滑な表面でコンクリートと一体化しない。打設後はコンクリートの底面に残る捨て型枠として機能する | コンクリートスラブの底型枠(構造への寄与なし) |
ザックリ言えば、「合成デッキはコンクリートと一緒に力を負担する構造材で、フラットデッキは型枠として残るだけ」という違いです。なんとなくイメージできましたか。
デッキプレートの種類(合成スラブ用・捨て型枠)の規定は、公共建築工事標準仕様書(下図)の7.2.7に示されています。
デッキプレートの敷設で特に重要なのがかかり代の確認です。かかり代とは、デッキプレートの端部が鉄骨梁のフランジ上に乗っている長さのことです。
短すぎると打設時の荷重でデッキが落下します。設計図書・メーカー仕様書で指定されたかかり代(一般的に50mm以上)が確保されているか確認します。
例えば、かかり代が不足したままコンクリートを打設すると、生コンの重みでデッキプレートの端部が滑り落ちる事故が起きます。かかり代は打設前に全箇所を確認することが大切です。
デッキプレートの溶接(フレア溶接・スタッド溶接を含む固定方法)の確認規定は、公共建築工事標準仕様書(下図)の7.7.8に定められています。
例えば、配管業者が貫通孔をあけたままデッキを補強せずにいたケースがあります。その状態でコンクリートを打設するとスラブに弱点が生じます。
貫通孔の補強確認は設備・電気業者との調整も含めて施工管理者が主体的に行うことが大切です。
混同しやすい用語の整理
合成デッキは表面の凹凸でコンクリートと一体化し、引張鉄筋と同様の役割を担う構造部材。フラットデッキは平滑でコンクリートとは一体化せず、コンクリート底面に残る捨て型枠です。
どちらも型枠として機能しますが、構造への寄与が全く異なります。
かかり代はデッキプレートの端部が鉄骨梁フランジ上に乗っている長さ。重ね代はデッキプレート相互が重なり合う長さです。
どちらも不足すると施工中の落下・コンクリート漏れの原因になります。
デッキプレートのかかり代とは何か?なぜ重要なのか?
デッキプレートの端部が鉄骨梁フランジ上に乗っている長さ。かかり代が不足するとコンクリート打設時の荷重でデッキが落下する危険があるため、一般的に50mm以上の確保が必要。
合成デッキとフラットデッキの主な違いは何か?
合成デッキはコンクリートと一体化して構造部材として機能する(表面に凹凸がある)。フラットデッキは型枠として機能するだけでコンクリートとは一体化しない(捨て型枠)。
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RC・鉄骨の施工管理はRC・鉄骨の施工管理にまとめています。
参考法令・規格
※ この記事の法令確認日:2026年5月
管理人からのコメント
デッキプレートは敷設後の溶接(スタッドやデッキ端部の固定)前に、勾配・かかり代・ラップ量を確認します。コンクリート打設前に構造図と照合してください。