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タイトフレームとは?折板屋根を固定する金物の役割と隅肉溶接・取付け間隔の施工管理ポイント

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けんせつる

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折板屋根の「タイトフレーム」って何のための金物なの?

溶接で付けるの?それともボルト?

この記事の要点

タイトフレームとは、折板屋根を母屋(受け梁)に固定するための山形の鋼製金物です。折板の山形に合わせた形をしていて、母屋の上に取り付けてから折板をかぶせます。

施工管理では、次の3点を押さえます。

  • 下地材との接合方法:タイトフレームと母屋(下地材)の接合は隅肉溶接です。ボルト接合は誤りで、強風による吹き上げに耐えるため溶接で一体化します。
  • 取付け間隔:けらば包み下地の端部用タイトフレームは、取付け間隔1,200mm以下。端部は強風であおられるので密に留めます。
  • 溶接後の処理:溶接後はスラグを除去し、溶接部に錆止め塗料を塗ります。

まず、タイトフレームが屋根のどこに付く部材なのかを断面で押さえます。

折板屋根の断面模式図。母屋の上にタイトフレームを隅肉溶接で固定し、その上に折板をかぶせる
タイトフレームは母屋に隅肉溶接で固定し、その上から折板をかぶせて緊結ボルトで留める。(位置を示す模式図で、寸法は実寸ではありません)

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タイトフレームの役割と構造

折板屋根は、工場・倉庫・体育館など大スパンの建物に多用される金属屋根です。山形断面の鋼板(折板)を屋根に葺きますが、折板だけでは母屋に固定できません。そこで使うのがタイトフレームです。

タイトフレームは折板の山形に合わせたZ形・コ形の鋼製金物で、母屋の上に並べて取り付けます。折板の山部をこのタイトフレームに乗せ、緊結ボルトやはぜ締めで留めることで屋根が固定されます。

役割は荷重の伝達です。タイトフレームは屋根にかかる積雪荷重・風圧力を母屋(鉄骨)へ伝えます。間隔や取付け強度が設計どおりでないと、強風時に屋根がめくれ上がるおそれがあります。

タイトフレームの取付け手順

タイトフレームは折板を葺く前の下地づくりとして取り付けます。施工管理では手順ごとに次の点を確認します。

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なぜボルトでなく溶接で固定するのか

タイトフレームと母屋の接合に溶接を使うのは、強風による吹き上げの力に耐えるためです。

折板屋根は軽く面積が広いため、台風などの強風時には下から屋根を持ち上げる力(負圧)が大きく働きます。折板の土台になるタイトフレームをボルトだけで留めると、この吹き上げに対して固定力が不足し、屋根のめくれにつながります。溶接で母屋と一体化させることで、屋根全体を確実に押さえます。

同じ理由で、強風であおられやすい妻側の端部(けらば)では、端部用タイトフレームを1,200mm以下と密に配置して固定力を確保します。

施工管理での確認ポイント

タイトフレームは折板で隠れてしまうため、折板を葺く前の確認が要になります。

過去問でどう問われたか

タイトフレームは、令和5年から令和7年まで1級・2級で問われています。引っかけは大きく2パターンです。

年度・級・No. 問われ方/引っかけ
2級 令和7年後期 No.41 タイトフレームと下地材をボルト接合とした → 隅肉溶接で接合する ←①接合方法
1級 令和5年 No.33 端部用タイトフレームの間隔を1,800mmとした → 1,200mm以下 ←②間隔

つまりタイトフレームと下地材の接合は隅肉溶接(ボルト接合は誤り)、けらば端部用タイトフレームの間隔は1,200mm以下。接合方法と間隔の取り違えが誤りです。各行は該当する過去問解説にリンクしています。折板屋根全体の納まりは折板屋根・金属屋根の施工管理にまとめています。

管理人からのコメント

タイトフレームは折板を葺くと完全に隠れる部材です。隅肉溶接の溶接サイズ・スラグ除去・錆止め、そして割付け間隔は、折板を葺いた後では確認も是正もできません。折板取付け前の全数確認と写真記録を習慣にしておくと安全です。

けらば・軒先・棟など端部は強風であおられやすい弱点です。端部用タイトフレームの間隔が広がっていないか、図面と照らして重点的に見ます。

混同しやすい用語の整理

タイトフレーム と 母屋(もや)

母屋は屋根の主要構造材で、鉄骨梁の上に水平に渡されるC形鋼・H形鋼などです。タイトフレームはその母屋に隅肉溶接で固定し、折板を受ける金物です。

「母屋が骨格、タイトフレームが折板の受け台」という関係です。

重ね形折板 と はぜ締め形(嵌合式)折板

重ね形は折板の山部を重ねて緊結ボルトで留めるタイプで、ボルト頭が露出します。はぜ締め形(嵌合式)はキャップにはめ込んで留めるタイプで、本締めの前にタイトフレーム間を1m間隔で部分締めします。どちらもタイトフレームを下地に使う点は共通です。

理解度チェック

Q.

タイトフレームと下地材(母屋)の接合方法は、溶接とボルトのどちらか。

隅肉溶接です。ボルト接合は誤り。強風による吹き上げに耐えるため、溶接で母屋と一体化します。溶接後はスラグを除去し錆止めを塗ります。

Q.

けらば包み下地の端部用タイトフレームの取付け間隔はいくらか。

1,200mm以下です。けらばは強風であおられる端部なので、一般部より密に留めて固定力を確保します。

まとめ

折板屋根・金属屋根の種類と施工管理ポイントを確認する

仕上げ・内装工事の施工管理は仕上げ・内装にまとめています。

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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