けんせつる
タイトフレームと受け梁って、ボルトで留めるんだっけ、溶接だっけ。
この記事の要点
令和7年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.41は、金属製折板葺に関する問題です。正解は選択肢1。タイトフレームと下地材の接合は隅肉溶接とするからです。
令和7年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.41は、金属製折板葺に関する問題です。
問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
この問題は能力問題で、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | タイトフレームと下地材の接合は隅肉溶接。ボルト接合は誤り |
| 2 | ○(正しい) | はぜ締め形折板は、本締めの前にタイトフレーム間を1mの間隔で部分締めする |
| 3 | ○(正しい) | けらばの変形防止材は、折板の3山ピッチ以上の長さのものを用いる |
| 4 | ○(正しい) | 棟包みの隙間を塞ぐため、水下側にエプロンを設ける |
| 5 | ○(正しい) | 重ね形折板のボルト孔は、呼出しポンチで開孔する |
選択肢1は、タイトフレームと下地材の接合をボルト接合としている点が誤りです。正しくは隅肉溶接で接合します。
この問題では、折板を支えるタイトフレームを、下地材(受け梁)にどう留めるかが問われています。
タイトフレームは、折板の山に合わせた山形の固定金物で、これを受け梁に取り付けてから折板をかぶせます。
このタイトフレームと受け梁の接合は、隅肉溶接とするのが原則です。
ザックリ言えば、折板の土台になる金物は梁に溶接で焼き付けて固める、ということなんです。ボルトでは強風時のめくれ上がりに対して心もとないわけですね。
これが誤りを含む選択肢です。「タイトフレームと下地材との接合は、ボルト接合とした」とありますが、接合方法が違います。
タイトフレームと下地材の接合は隅肉溶接とします。溶接後はスラグを除去し、溶接部に錆止め塗料を塗っておくのが基本です。
強風で折板が吹き上げられる力をしっかり受け止めるため、溶接で一体化させるんですね。
接合方法を取り違えているため、選択肢1は不適当ということです。
選択肢2ははぜ締め形折板の部分締めについての記述です。
はぜ締め形は、折板どうしの重ね部をはぜ折りして締め付けるタイプです。
いきなり本締めすると位置がずれやすいので、まずタイトフレームの間を1m程度の間隔で部分締めし、通りを確認してから本締めします。記述は適当です。
選択肢3はけらばの変形防止材についての記述です。
けらばは屋根の妻側(端部)で、折板の端がめくれたり変形したりしやすい場所です。
そこで変形防止材を入れますが、短いと効きが足りないため、折板の3山ピッチ以上の長さのものを使います。記述は適当です。
選択肢4は棟包みのエプロンについての記述です。
棟包みと折板の間には隙間ができやすく、そこから雨水が吹き込むことがあります。
そこで棟包みの水下側にエプロン(覆い板)を設けて隙間を塞ぎ、雨水の浸入を防ぎます。記述のとおりなので適当です。
選択肢5は重ね形折板のボルト孔についての記述です。
重ね形折板のボルト孔は、ドリルではなく呼出しポンチで開けます。ポンチで叩き出すように開孔することで、孔まわりの塗装が傷みにくく、防錆上も有利だからです。
記述のとおりなので、これは適当です。
折板の固定は「金物は溶接、本体は締める」と分けて覚えると間違えにくくなります。
土台になるタイトフレームは受け梁に隅肉溶接、折板本体ははぜ締めやボルトで留める、という役割分担です。
正解:選択肢1。タイトフレームと下地材は隅肉溶接で固定するから、ボルト接合は誤りとセットで覚えると、ひっかけに引っかからなくなるでしょう。
タイトフレームと下地材(受け梁)の接合は、どの方法で行うか。
隅肉溶接です。ボルト接合ではありません。
けらばの変形防止材には、折板の何山ピッチ以上の長さのものを用いるか。
3山ピッチ以上です。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢1
タイトフレームと受け梁(下地材)の接合は隅肉溶接が原則なんです。「ボルト接合」と書いてあったら誤りですね。折板の固定金物は溶接で梁に焼き付ける、と現場でもよく言われます。