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けんせつる
外壁の石って、どうやって躯体に留めてるの?
乾式工法と湿式工法は何が違うの?
この記事の要点
張り石工事の乾式工法とは、ファスナー(金物)で石材を一枚ずつ躯体に留め付け、裏込めモルタルを使わない外壁の工法です。
裏込めモルタルで躯体と一体化させる湿式工法と比べ、乾式工法には次の特徴があります。
施工管理では、ファスナーの固定・だぼ孔の端あき・目地のシーリング・調整範囲が主な確認ポイントになります。
まず、乾式工法が石材をどう保持しているのかを断面で押さえます。
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この記事は石の「張り方」を扱います。石材の見えがかり面をどう仕上げるか(ジェットバーナー・びしゃん・本磨き等)は石の表面仕上げ、石種ごとの性質(花崗岩・大理石・砂岩等)は石材の種類にまとめました。
| 項目 | 乾式工法 | 湿式工法 |
|---|---|---|
| 固定方法 | ファスナー(金物)とだぼで点支持 | 裏込めモルタルで躯体と一体化 |
| 地震時の追従 | 追従しやすい(変位を逃がせる) | 追従しにくく、ひび割れ・剥落が起きやすい |
| 白華(エフロ) | モルタルがなく起こりにくい | モルタルから白華が出やすい |
| 凍害 | 裏に水を含むモルタルがなく受けにくい | モルタルの凍結被害を受けることがある |
| 工期 | モルタル充填・養生が不要で短縮しやすい | 充填・養生に時間がかかる |
湿式が「裏にモルタルを詰めて塗り固める」のに対し、乾式は「金物で一枚ずつ吊る」イメージです。高層・大判の外壁石張りでは、地震への追従や白華の少なさから乾式工法が主流です。
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乾式張り石の施工管理は、石材が確実に保持され、地震や自重で欠け・落下しないことを確認します。
外壁の張り石工事(乾式工法)は、令和5年から令和7年まで1級・2級で問われています。引っかけは大きく2パターンです。
| 年度・級・No. | 問われ方/引っかけ |
|---|---|
| 2級 令和7年後期 No.40 | 乾式工法は地震時の躯体挙動に追従しにくいとした → 追従しやすい ←①特徴 |
| 2級 令和5年前期 No.24 | 乾式工法は躯体の動きに追従しにくいとした → 点支持で追従しやすい ←①特徴 |
| 1級 令和5年 No.32 | だぼ孔の端あきを500mm角の石材で60mmとした → 小さすぎ縁が欠ける ←②寸法 |
つまり乾式工法はファスナーで点支持するため躯体の挙動に追従しやすい(追従しにくいは誤り)、だぼ孔の端あきは石材の大きさに応じて十分とる。特徴と寸法の取り違えが誤りです。各行は該当する過去問解説にリンクしています。
混同しやすい用語の整理
乾式工法は、ファスナー(金物)とだぼで石材を一枚ずつ躯体に留め、裏込めモルタルを使いません。点支持なので地震時の躯体変形に追従しやすく、白華や凍害も起こりにくい工法です。
湿式工法は、石材の裏にモルタルを充填して躯体と一体化させます。一体化するぶん躯体の動きをそのまま受けるため、地震時にひび割れ・剥落が起きやすく、白華も出やすくなります。
ファスナーは石材を躯体に留める金物そのもので、下地の精度を吸収する調整機能をもちます。だぼは石材どうしや石材とファスナーをつなぐピンで、だぼ孔の端あきが石材の縁の強さを左右します。
乾式工法は、地震時の躯体の挙動に追従しやすいか、しにくいか。
追従しやすいです。ファスナーで点支持し、ファスナーの遊びで変位を逃がせるためです。裏込めモルタルで一体化する湿式工法より、地震時のひび割れ・剥落が起きにくくなります。
だぼ孔の端あきが小さいと、どんな不具合が起きるか。
孔の外側に残る石が薄くなり、地震時の力や自重で石材の縁・角が欠けやすくなります。端あきは石材の大きさに応じて十分にとります(500mm角で60mmは小さすぎ)。
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参考規格・指針
※ この記事の確認日:2026年6月
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管理人からのコメント
乾式張り石は、石材を貼ってしまうとファスナー・アンカー・だぼが見えなくなります。固定の良否はその後では確認できないので、石材を取り付ける前に金物の固定と通りを確認し、写真で残しておくのが基本です。
外壁の石は落ちると重大事故につながります。だぼ孔の端あきが小さい、目地のシーリングが切れている、といった不具合に気づいたら、無理に進めず原因を確認します。