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けんせつる
排煙設備って、火災のときに何をする設備なの?
「自然排煙」と「機械排煙」はどう違うんだろう。
この記事の要点
排煙設備とは、火災で発生した煙を屋外へ排出し、避難経路と消火活動を確保するための設備です。
まず、煙をどうやって外に出すか、2つの方式を絵で押さえます。
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火災で怖いのは炎よりも煙です。煙は速く広がり、視界を奪い、有毒ガスを含みます。排煙設備は、その煙を屋外へ排出して、避難経路の確保と消火活動の支援をするための設備です。
設置の義務や構造は、建築基準法施行令第126条の2(設置)・第126条の3(構造)に定められています。一定規模・用途の建築物や、内装制限のかかる居室などに求められます。
排煙の方式は大きく2つです。煙が上にのぼる性質を使うか、機械で吸い出すかの違いです。
| 項目 | 自然排煙 | 機械排煙 |
|---|---|---|
| 煙の出し方 | 天井付近の排煙窓から自然に排出 | 排煙機(ファン)+ダクトで強制排出 |
| 動力・電源 | 不要(手動・連動で窓を開く) | 必要。停電に備え予備電源が要る |
| 向く場所 | 外壁に面し排煙窓を取れる室 | 外壁に面さない室・大空間・地下 |
| コスト・維持 | 安い・維持が簡単 | 高い・点検や電源維持が必要 |
外壁に面した室は自然排煙、奥まった室や地下は機械排煙、というように建物の条件で選びます。
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排煙が効くように、煙をためる区画と排煙口の位置が決められています。数値は施工管理でそのまま確認の対象になります。
排煙設備は、消防用設備・建築設備の問題で問われます。引っかけの核心は、防煙区画と防火区画の取り違えと、排煙口の位置の数値です。
各行は該当する過去問解説にリンクしています。
混同しやすい用語の整理
防煙区画は、煙の広がりを抑えて排煙口へ導くための区画で、天井から下げた防煙垂れ壁などで仕切ります(床面積500㎡以内ごと)。
防火区画は、火災の延焼を一定の範囲で止めるための区画で、耐火構造の床・壁や防火戸で仕切ります。どちらも「区画」ですが、止めたいものが煙か火かで別の概念です。
自然排煙と機械排煙の違いは何か。
自然排煙は天井付近の排煙窓から煙を自然に排出する方式、機械排煙は排煙機(ファン)とダクトで強制的に排出する方式です。機械排煙には予備電源が必要です。
排煙口は、防煙区画の各部分から水平距離いくら以下に設けるか。
30m以下です。あわせて、煙は上にたまるため、排煙口は天井から80cm以内の高い位置に設けます。
防煙区画と防火区画は同じものか。
違います。防煙区画は煙の広がりを抑えるための区画(防煙垂れ壁など)、防火区画は延焼を止めるための区画(耐火壁・防火戸)です。目的が異なります。
設備工事の施工管理は設備にまとめています。
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参考
※ この記事の確認日:2026年6月
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まちがえやすいポイント
防煙区画と防火区画は別物です。防煙区画は「煙」をためて排煙口へ導くための区画(防煙垂れ壁など)、防火区画は「火(延焼)」を一定範囲で止めるための区画(耐火壁・防火戸)です。目的も仕切るものも違うので、混同しないようにします。
現場では、排煙ダクトが防火区画を貫通する部分の処理(防火ダンパー)と、排煙口が天井仕上げに正しく納まっているかが確認の山場になります。