けんせつる
モノロックって、シリンダー箱錠より防犯性が高かったっけ。
この記事の要点
令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.41は、建具金物に関する問題です。正解は選択肢3。モノロックはシリンダー箱錠に比べて防犯性が低く、主に内部扉に用いられます。
令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.41は、建具金物に関する問題です。
この問題はNo.38からNo.42までの能力問題で、五肢択一式なんです。問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | グレモン錠は上下からボルトが突出し高気密の扉に用いる |
| 2 | ○(正しい) | フロアヒンジは床埋込みで自閉機能があり重量建具に用いる |
| 3 | ×(誤り) | モノロックはシリンダー箱錠より防犯性が低い。外部扉向きではない |
| 4 | ○(正しい) | フランス落しは両開き建具の召合せ面に取り付ける上げ落し金物 |
| 5 | ○(正しい) | グラビティヒンジは勾配で常時開・常時閉鎖を設定できる |
選択肢3は、モノロックがシリンダー箱錠より防犯効果があり外部扉に用いると説明している点が誤りです。モノロックは防犯性が低く、主に内部扉に使われるんです。
この問題では、建具金物の名前と用途・性能が一致しているかが問われています。
カギになるのはモノロックの防犯性です。ここは混乱しやすいところですね。
モノロックは、握り玉(ノブ)の中心に鍵穴があるタイプの錠です。取り付けが簡単で扱いやすい反面、構造が単純なので防犯性は高くありません。
一方、シリンダー箱錠はデッドボルトをしっかり備え、防犯性が高い錠です。ザックリ言えば、外部扉にはシリンダー箱錠、室内扉にはモノロック、ということなんです。
選択肢1はグレモン錠についての記述です。
グレモン錠は、レバーハンドルを回すと扉の上下からボルトが突出して施錠する錠です。上下で固定するので、高い気密性を要する扉に用いられます。
記述のとおりなので、これは適当です。
選択肢2はフロアヒンジについての記述です。
フロアヒンジは、床に埋め込む箱形の金物で、自閉機能があります。比較的重量の大きな建具に用いられます。
例えばオフィスのガラス自動閉扉などで使われますね。記述のとおりなので、これは適当です。
これが誤りを含む選択肢です。「モノロックは、デッドボルトとラッチボルトを有する錠で、シリンダー箱錠に比べ防犯効果があり、外部扉に用いられる」とあります。
ここが取り違えやすいポイントですね。モノロックはシリンダー箱錠に比べて防犯性が低いんです。
構造が簡単なため、主に室内側の扉に用いられます。外部扉に向くのは防犯性の高いシリンダー箱錠のほうです。記述は防犯性の高低が逆になっています。
選択肢4はフランス落しについての記述です。
フランス落しは、両開き建具の召合せ面に彫り込んで取り付ける上げ落し金物です。錠がつかない側(先に閉める側)の扉に用いられます。
記述のとおりで、これは適当です。
選択肢5はグラビティヒンジについての記述です。
グラビティヒンジは、扉側と枠側のヒンジ部の勾配を利用して、常時開または常時閉鎖の設定ができる金物です。トイレブースの扉などに用いられます。
記述のとおりなので、これは適当です。
錠は「握り玉のモノロックは手軽だが防犯は弱い」と覚えると整理しやすくなります。
防犯を求める外部扉にはシリンダー箱錠、手軽な室内扉にはモノロックです。
モノロックは防犯性が低く室内向け、外部扉はシリンダー箱錠とセットで覚えておけば、選択肢3のような逆転に引っかからなくなるでしょう。
モノロックは、シリンダー箱錠に比べて防犯性が高いか低いか。
低いです。構造が簡単で、主に室内側の扉に用いられます。
床に埋め込む箱形で自閉機能があり、重量の大きな建具に用いる金物を何というか。
フロアヒンジです。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢3
モノロックは握り玉に鍵がついた手軽な錠です。便利だから防犯にも強い、と勘違いしがちですが、これが落とし穴なんです。モノロックはシリンダー箱錠に比べて防犯性が低く、主に室内側の扉に使われます。外部の扉に向くのは構造のしっかりしたシリンダー箱錠のほうというわけですね。