けんせつる
ステンレスのBAって、みがき目をつける仕上げだったっけ。
この記事の要点
令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.40は、金属の表面仕上げに関する問題です。正解は選択肢4。BAは光輝焼鈍による光沢仕上げで、みがき目をつける仕上げではありません。
令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.40は、金属の表面仕上げに関する問題です。
この問題はNo.38からNo.42までの能力問題で、五肢択一式なんです。問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 電気めっきは電解液中で通電し表面に皮膜金属を生成させる |
| 2 | ○(正しい) | 樹脂焼付け塗装は塗布後に所定の温度で焼き付ける |
| 3 | ○(正しい) | エンボスは凹凸模様のロールで圧延転写した仕上げ |
| 4 | ×(誤り) | みがき目をつける仕上げはHL。BAは光輝焼鈍の光沢仕上げ |
| 5 | ○(正しい) | 自然発色皮膜は陽極酸化処理で皮膜生成と同時に発色させる |
選択肢4は、BAを研磨でみがき目をつける仕上げと説明している点が誤りです。みがき目をつけるのはHLで、BAは光沢のある仕上げなんです。
この問題では、ステンレスなど金属の表面仕上げの名前と内容が一致しているかが問われています。
カギになるのはBAとHLの取り違えです。ここは混乱しやすいところですね。
BAは光輝焼鈍と呼ばれ、加熱処理で光沢のある滑らかな鏡面に近い表面に仕上げます。みがき目(筋)はつきません。
一方、研磨材で連続したみがき目をつけるのはHL(ヘアライン)です。ザックリ言えば、BAはツルツル光沢、HLは細い筋目、ということなんです。
選択肢1は電気めっきについての記述です。
電気めっきは、母材を電解液の中で通電し、表面に皮膜金属を生成させた仕上げです。
例えば装飾クロムめっきなどがこれにあたりますね。記述のとおりなので、これは適当です。
選択肢2は樹脂焼付け塗装についての記述です。
樹脂焼付け塗装は、樹脂塗料をエアスプレーで塗布した後、所定の温度で焼き付けて硬化させた仕上げです。
記述のとおりで、これは適当です。
選択肢3はエンボスについての記述です。
ステンレス板のエンボスは、凹凸の模様を施したロールで、その模様を圧延して転写した仕上げです。
例えば床材で滑り止めの凹凸がついたステンレスがイメージしやすいですね。記述のとおりなので、これは適当です。
これが誤りを含む選択肢です。「ステンレス板のBAとは、研磨材で連続したみがき目がつくように研磨した仕上げである」とあります。
ここが取り違えやすいポイントですね。研磨材でみがき目をつける仕上げはHL(ヘアライン)のことなんです。
BAは光輝焼鈍によって光沢のある滑らかな表面に仕上げたもので、みがき目はつきません。記述はBAとHLが入れ替わっています。
選択肢5はアルミニウム合金の自然発色皮膜についての記述です。
自然発色皮膜は、有機酸を用いた陽極酸化処理を行い、皮膜の生成と同時に発色させた仕上げです。
記述のとおりで、これは適当です。
ステンレスの仕上げは「BAは焼いて光らせる、HLは研いで筋をつける」と対で覚えると整理しやすくなります。
みがき目という言葉が出たらHL、光沢・光輝とくればBAです。
BAは光輝焼鈍で光沢、みがき目はHLとセットで覚えておけば、選択肢4のような入れ替えに引っかからなくなるでしょう。
ステンレスのBAとは、どのような仕上げか。
光輝焼鈍によって光沢のある滑らかな表面に仕上げたものです。みがき目はつけません。
研磨材で連続したみがき目をつけるステンレスの仕上げを何というか。
HL(ヘアライン)です。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢4
BAを「みがき目をつける仕上げ」と覚えていると引っかかります。実はそれはHL(ヘアライン)の説明なんです。BAは光輝焼鈍によって光沢のある滑らかな表面に仕上げたもので、みがき目はつきません。BAとHLの説明を入れ替えたひっかけというわけですね。