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令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 No.18を解説、標準貫入試験の考え方

けんせつる

けんせつる

標準貫入試験で採れる土って、乱してないやつだっけ。

この記事の要点

令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.18は、標準貫入試験に関する問題です。正解は選択肢3。標準貫入試験のサンプラーで採れるのは「乱した試料」です。

令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.18は、土質調査における標準貫入試験に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢3

標準貫入試験は、サンプラーをハンマーで打ち込んでN値を求める試験です。このとき採れる土は、打撃で形が崩れた乱した試料なんです。乱さない試料は別のサンプラーで採ります。打ち込む=土が乱れると押さえておきましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 本打ちの打撃回数は、特に必要がない場合50回を限度とする
2 ○(正しい) 貫入量が300mmに達しない場合、打撃回数に対する貫入量を記録する
3 ×(誤り) 標準貫入試験のサンプラーで採れるのは乱した試料。乱さない試料は誤り
4 ○(正しい) N値や採取試料の観察記録は土質柱状図としてまとめる

選択肢3は、標準貫入試験のサンプラーで乱さない土の試料を採取できると言い切っている点が誤りです。打ち込んで採るため、得られるのは乱した試料です。

この問題のポイント

この問題では、標準貫入試験の手順と、採れる試料の性質を取り違えていないかが問われています。

標準貫入試験は、地盤の硬さを調べる試験です。決まった重さのハンマーを決まった高さから落とし、サンプラーを30cm打ち込むのに必要な打撃回数(N値)を求めます。

このとき、土は打撃でかき乱されて採取されます。なぜかというと、ハンマーで叩いて押し込む方法だからなんです。

ザックリ言えば、標準貫入試験で採れるのは「形の崩れた乱した試料」ということです。土の本来の構造を保った乱さない試料は、別の専用サンプラーで採りますね。

選択肢1

選択肢1は本打ちの打撃回数の限度についての記述です。

本打ちは、特に必要がなければ打撃回数50回を限度とします。それ以上は無理に打たず、そこで打ち切ります。

記述のとおりで適当です。

選択肢2

選択肢2の貫入量が足りないときの記録方法も正しい記述です。

本打ちで貫入量が300mmに達しない硬い地盤では、打撃回数とそれに対する貫入量を記録します。

例えば、50回打っても所定の深さまで入らない硬い層では、入った量を記録するという形ですね。記述のとおりで適当です。

選択肢3

これが誤りを含む選択肢です。「標準貫入試験用サンプラーにより、乱さない土の試料を採取できる」とありますが、性質が逆になっています。

標準貫入試験は、サンプラーをハンマーで打ち込む試験です。土は打撃で形が崩れ、採れるのは乱した試料です。

土の本来の構造を保った乱さない試料は、シンウォールサンプラーなど別の専用サンプラーで採ります。記述は試料の性質を取り違えているため、選択肢3が不適当ということです。

選択肢4

選択肢4の土質柱状図も正しい記述です。

N値やボーリングで採った試料の観察記録は、深さごとに整理して土質柱状図にまとめます。

地盤の状態を縦に並べて見られる図ですね。記述のとおりで適当です。

覚え方

標準貫入試験は、「打ち込む試験だから土は乱れる」とつなげて覚えると整理しやすいです。

ハンマーで叩いて押し込むので、採れる試料は乱したもの。乱さない試料がほしいときは別のサンプラーを使います。

標準貫入試験は打ち込んでN値を求める。採れるのは乱した試料とセットで覚えると、選択肢3のひっかけに引っかからなくなるでしょう。

一問一答

Q.

標準貫入試験のサンプラーで採れるのは、乱した試料か乱さない試料か。

乱した試料です。ハンマーで打ち込むため土の形が崩れます。

Q.

標準貫入試験の本打ちの打撃回数は、特に必要がない場合何回を限度とするか。

50回を限度とします。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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