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令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 No.17を解説、建築設備の考え方

けんせつる

けんせつる

通信機器室の消火って、泡でいいんだっけ。

この記事の要点

令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.17は、建築設備に関する問題です。正解は選択肢1。泡消火設備は水損を起こすため、通信機器室の消火には向きません。

令和7年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.17は、建築設備に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢1

泡消火設備は、泡と水で火を覆う設備です。通信機器室のような水損を嫌う場所には向きません。こういう場所は、ガス系(不活性ガス)消火設備を使うのが基本なんです。水を使う設備は電気・機器に弱いと押さえておきましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 泡消火設備は水損を起こすため、通信機器室の消火には向かない
2 ○(正しい) 都市ガス用のガス漏れ警報器は天井面や天井近くの壁面に取り付ける
3 ○(正しい) ヒートポンプは低温側から熱を吸収し、凝縮器から放熱して暖房に使う
4 ○(正しい) ストレーナは流体中の異物を除去するろ過装置である

選択肢1は、泡消火設備が通信機器室の消火に適していると言い切っている点が誤りです。泡や水は機器を傷めるため、通信機器室にはガス系消火設備を使います。

この問題のポイント

この問題では、各設備の役割と、適した場所を取り違えていないかが問われています。

消火設備は、対象となる火災や場所によって使い分けます。水や泡を使う設備は、電気機器や精密機器のある部屋には向きません。なぜかというと、消火のあとに水損が残ってしまうからなんです。

ザックリ言えば、通信機器室や電気室では「機器をぬらさない」ガス系の消火設備を使う、ということです。ここは混乱しやすいところですね。

選択肢1

これが誤りを含む選択肢です。「泡消火設備は、通信機器室の消火に適している」とありますが、向いていません。

泡消火設備は、泡と水で燃焼面を覆って消火します。通信機器室では、この泡や水が機器を傷める水損につながります。

通信機器室や電気室には、機器をぬらさない不活性ガス消火設備などが使われます。記述は適した場所を取り違えているため、選択肢1が不適当ということです。

選択肢2

選択肢2は都市ガス用のガス漏れ警報器についての記述です。

都市ガスは空気より軽く、上にたまります。そのため警報器は、天井面や天井に近い壁面に取り付けます。

例えば、台所のガス警報器は高い位置に付いていますね。記述のとおりで適当です。

選択肢3

選択肢3のヒートポンプ方式も正しい記述です。

ヒートポンプは、蒸発器で低温の空気や水から熱を吸い上げ、凝縮器でその熱を放出して暖房に使う仕組みです。

例えば、エアコンの暖房がこの仕組みですね。記述のとおりで適当です。

選択肢4

選択肢4のストレーナも正しい記述です。

ストレーナは、水や蒸気などの流体に混ざった異物を取り除くろ過装置です。配管の途中に取り付け、ゴミが機器に入るのを防ぎます。

記述のとおりで適当ですね。

覚え方

消火設備は、「水・泡を使うか、ガスを使うか」で適した場所を分けると整理しやすいです。

水や泡は機器を傷めるので、通信機器室や電気室にはガス系を使います。逆に駐車場や倉庫などは泡消火設備が向きます。

通信機器室は水損を嫌うのでガス系消火、泡や水は不向きと覚えると、選択肢1のひっかけに引っかからなくなるでしょう。

一問一答

Q.

通信機器室の消火に泡消火設備が向かないのはなぜか。

泡や水が機器を傷める水損を起こすためです。ガス系消火設備が向いています。

Q.

都市ガス用のガス漏れ警報器はどこに取り付けるか。

天井面や天井に近い壁面です。都市ガスは空気より軽く上にたまるためです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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