けんせつる
ダミーって、余裕の予備日のことだっけ。それとも点線の矢印のことだっけ。
この記事の要点
令和7年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.42は、アロー型ネットワーク工程表の用語に関する問題です。正解は選択肢1。ダミーは作業の前後関係を表す所要時間ゼロの擬似作業だからです。
令和7年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.42は、アロー型ネットワーク工程表に関する用語の問題です。
問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
この問題は能力問題で、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | ダミーは作業の前後関係を表す所要時間ゼロの擬似作業。予備日ではない |
| 2 | ○(正しい) | フロートとは作業の余裕時間のことである |
| 3 | ○(正しい) | ノードとは作業を結合する点、工程の開始点・終了点のことである |
| 4 | ○(正しい) | アクティビティとは工程を分割してできる工事活動の単位である |
| 5 | ○(正しい) | クリティカルパスとは開始から終了まで所要時間の合計が最も長いパスである |
選択肢1は、ダミーを工程の最後に入れる予備日としている点が誤りです。ダミーは順序を示す所要時間ゼロの擬似作業です。
この問題では、アロー型ネットワーク工程表で使う用語の意味を正しく押さえているかが問われています。
アロー型は、作業を矢印(→)で、作業の結合点を丸印(○)で表す工程表です。
このうちダミーは、点線の矢印で書く所要時間ゼロの擬似作業で、作業どうしの前後関係(順序)だけを表します。
ザックリ言えば、ダミーは「日数を持たない、順序を示すためだけの矢印」ということなんです。予備日のように時間を持つものではないわけですね。
これが誤りを含む選択肢です。「ダミーとは、工程の最後に入れる予備日のことである」とありますが、意味がまったく違います。
ダミーは、作業の前後関係を正しく表すために使う所要時間ゼロの擬似作業で、図では点線の矢印で書きます。
実際の作業ではないので日数を持ちません。予備日のような時間的な余裕とは別物なんです。
用語の意味を予備日と取り違えているため、選択肢1は不適当ということです。
選択肢2はフロートについての記述です。
フロートは、その作業に持たせられる余裕時間のことです。後続の作業に影響を与えずに遅らせられる時間、と考えると分かりやすいですね。
記述のとおりなので、これは適当です。
選択肢3はノード(結合点)についての記述です。
ノードは、作業と作業を結ぶ丸印(○)で、工程の開始点や終了点も表します。アロー型では各ノードに番号を振って作業を識別します。
記述のとおりなので、これは適当です。
選択肢4はアクティビティ(作業)についての記述です。
アクティビティは、工事の工程を分割してできる一つひとつの工事活動の単位です。アロー型では実線の矢印で表され、時間(日数)を持ちます。
記述のとおりなので、これは適当です。
選択肢5はクリティカルパスについての記述です。
クリティカルパスは、開始結合点から終了結合点まで、所要時間の合計が最も長くなる経路です。この経路の作業が遅れると全体の工期が遅れる、最も重要な経路なんです。
記述のとおりなので、これは適当です。
ネットワーク工程表の用語は「時間を持つか持たないか」で整理すると間違えにくくなります。
アクティビティは時間を持つ実作業、ダミーは時間ゼロの点線、フロートは余裕時間、という具合です。
正解:選択肢1。ダミーは所要時間ゼロで作業の順序を示す点線の矢印だから、予備日ではないとセットで覚えると、ひっかけに引っかからなくなるでしょう。
アロー型ネットワーク工程表のダミーとは何か。
作業の前後関係を表す、所要時間ゼロの擬似作業です。点線の矢印で書きます。予備日ではありません。
開始から終了まで所要時間の合計が最も長くなる経路を何というか。
クリティカルパスです。この経路が遅れると全体工期が遅れます。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢1
ダミーは作業の前後関係(順序)だけを示す所要時間ゼロの擬似作業で、図では点線の矢印で書くんです。「予備日」と勘違いしがちですが、ダミーには時間がない、ここが押さえどころですね。予備日と混ぜると一発で間違えます。