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令和7年度(後期)2級建築施工管理技士 No.27を解説、外部仕上改修工事の考え方

けんせつる

けんせつる

細いひび割れって、モルタルを詰めて埋めちゃえばいいんじゃないの。

この記事の要点

令和7年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.27は、外部仕上改修工事に関する問題です。正解は選択肢4。ひび割れは樹脂注入工法などで改修します。

令和7年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.27は、外部仕上改修工事に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢4

「ひび割れもモルタルを詰めれば直る」と勘違いしがちなんですが、工法には向き不向きがあります。線状のひび割れには樹脂注入工法やひび割れ被覆工法を使うわけです。ポリマーセメントモルタル充填工法は、欠損部や断面の修復向けで、細いひび割れには不適当なんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 劣化した既存複層仕上塗材を高圧水洗で除去する
2 ○(正しい) 既存シーリングの全除去が困難なため、ブリッジ工法で補修する
3 ○(正しい) 劣化したシーリングを再充填工法で改修するため、既存を除去し同種を充填する
4 ×(誤り) 打放し面のひび割れは樹脂注入工法等で改修する。モルタル充填工法は不適当

選択肢4は、打放し面のひび割れをポリマーセメントモルタル充填工法で改修するとした点が誤りです。線状のひび割れには樹脂注入工法などを用います。

この問題のポイント

この問題では、劣化の種類に合った改修工法を選べるかが問われています。

外壁の劣化には、ひび割れ・欠損・浮き・シーリングの劣化など、いろいろな種類があるんです。

大事なのは、それぞれに向いた工法を選ぶこと。線状のひび割れには、すき間に樹脂を注入する樹脂注入工法や、表面を被覆するひび割れ被覆工法が向いています。

一方、ポリマーセメントモルタル充填工法は、欠けた部分や断面の修復に使う工法です。細いひび割れには、詰め込みにくく不向きなんですね。

選択肢1

選択肢1は既存仕上塗材の除去についての記述です。

劣化した既存の複層仕上塗材は、高圧の水を吹き付ける高圧水洗で除去します。

下地を傷めずに古い塗膜を落とせる方法ですね。記述のとおり適当です。

選択肢2

選択肢2はシーリングのブリッジ工法についての記述です。

既存のシーリングをすべて除去するのが困難な場合、その上に補修シーリング材を橋(ブリッジ)のように重ねて施工します。

既存を残したまま防水性を回復させる方法ですね。記述のとおり適当です。

選択肢3

選択肢3はシーリングの再充填工法についての記述です。

石張り目地などの劣化したシーリングを再充填工法で改修する場合、まず既存シーリングを除去し、同種のシーリング材を充填します。

古いものを取り除いてから新しく詰め直す、という流れですね。記述のとおり適当です。

選択肢4

これが誤りを含む選択肢です。「コンクリート打放し面のひび割れを、ポリマーセメントモルタル充填工法で改修した」とありますが、ここが不適当なんです。

線状のひび割れの改修には、樹脂注入工法やひび割れ被覆工法を用います。

例えば、細いひび割れに低粘度の樹脂を注入して、すき間をふさぐわけですね。

ポリマーセメントモルタル充填工法は欠損部・断面の修復向けで、細いひび割れには向かないため、選択肢4は不適当ということです。

覚え方

ひび割れの改修は「線状なら樹脂注入、欠損ならモルタル充填」と用途で分けましょう。

細い線状のひび割れには樹脂注入工法、欠損部・断面修復にはポリマーセメントモルタル充填工法です。

線状のひび割れ→樹脂注入、欠損・断面修復→モルタル充填と覚えると、選択肢4のひっかけに引っかからなくなるでしょう。

一問一答

Q.

コンクリート打放し面の線状のひび割れには、どんな改修工法が向いているか。

樹脂注入工法やひび割れ被覆工法が向いています。

Q.

ポリマーセメントモルタル充填工法は、どんな劣化の改修に向いているか。

欠損部や断面の修復に向いています。細い線状のひび割れには不向きです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度(後期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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