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令和7年度(後期)2級建築施工管理技士 No.28を解説、事前調査の考え方

けんせつる

けんせつる

建物や立木の「位置」を調べるのって、水準測量で合ってるんだっけ。

この記事の要点

令和7年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.28は、事前調査に関する問題です。正解は選択肢2。配置(平面的な位置)の把握に水準測量を使うのが誤りです。

令和7年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.28は、着工前に行う事前調査に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢2

「配置を調べる=とにかく測量すればいい」と勘違いしがちなんですが、測量にも種類があります。建家や立木の配置、つまり平面的な位置を押さえるなら平板測量などを使うわけです。水準測量は高さ(標高・高低差)を測る測量なので、配置の把握には向いていません。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 敷地境界と敷地面積の確認のため地積測量を行う
2 ×(誤り) 建家や立木の配置の把握には平板測量等を用いる。水準測量は高低差を測る測量
3 ○(正しい) 掘削の影響検討のため近隣河川までの距離と水位を調査する
4 ○(正しい) 杭の打込み前に近接する工作物や舗装の現状を記録する

選択肢2は、平面的な配置を調べる目的なのに水準測量を行うとしている点が誤りです。配置の把握には平板測量などを用います。

この問題のポイント

この問題では、調査の目的に合った測量・調査方法を選べているかが問われています。

つまずきやすいのは、測量を「どれも同じようなもの」と考えてしまう点ですね。ここは混乱しやすいところです。

調べたいものが平面の位置(配置)なのか、高さ(高低差)なのかで、使う測量が変わるわけなんです。

ザックリ言えば、位置を測るなら平板測量、高さを測るなら水準測量、という整理になります。

選択肢1

選択肢1は地積測量についての記述です。

敷地の境界や面積を確認するために地積測量を行うのは、目的と手段が合っています。

例えば、隣地との境界杭の位置や、登記上の面積と実測の差を確かめるときに行いますね。記述のとおりなので適当です。

選択肢2

これが誤りを含む選択肢です。敷地内の建家、立木、工作物の配置を把握する目的なのに、水準測量を行うとしています。

配置というのは平面的な位置のことです。位置を測るなら平板測量などが適しています。

一方で水準測量は、地盤の高さ(標高や高低差)を測る測量なんです。目的と手段がかみ合っていないため、選択肢2は不適当ということです。

選択肢3

選択肢3は、掘削が近隣に与える影響を検討するための調査です。

近隣河川までの距離や河川の水位を調べておけば、掘削時の地下水や出水のリスクを見積もれます。

例えば、河川が近く水位が高い敷地では、掘削中の湧水対策が重要になりますね。記述のとおりで適当です。

選択肢4

選択肢4は、杭の打込み前に近接する工作物や舗装の現状を記録しておく、という記述です。

杭打ちは振動を伴うため、近隣の構造物にひび割れなどが生じることがあります。

あらかじめ現状を写真などで記録しておけば、後のトラブル時に原因の切り分けができます。記述のとおりで適当です。

覚え方

事前調査の問題は、調べたいものと測量の種類を結びつけると解きやすくなります。

平面の位置を知りたいなら平板測量、高さを知りたいなら水準測量です。

配置(位置)=平板測量、高低差(高さ)=水準測量とセットで覚えておけば、選択肢2のような取り違えに気づけるでしょう。

一問一答

Q.

地盤の高低差(標高)を測る測量を何というか。

水準測量です。

Q.

敷地の境界や面積を確認するために行う測量を何というか。

地積測量です。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度(後期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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