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令和7年度(後期)2級建築施工管理技士 No.26を解説、ビニル床シート張りの考え方

けんせつる

けんせつる

床シートの熱溶接って、熱風の温度は高ければ高いほどしっかりくっつくの。

この記事の要点

令和7年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.26は、ビニル床シート張りに関する問題です。正解は選択肢3。熱溶接の熱風温度は約180〜200℃が適切です。

令和7年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.26は、ビニル床シート張りに関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢3

「熱風は高温なほどよく溶けてしっかりくっつく」と勘違いしがちなんですが、これは一番危ない考え方です。温度が高すぎるとシートが焦げたり傷んだりするわけです。熱溶接の熱風温度は、約180〜200℃程度が適切なんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 床シートは張付け前に24時間以上仮敷きし、巻き癖を除く
2 ○(正しい) 幅木部に張り上げるため、ニトリルゴム系接着剤を用いる
3 ×(誤り) 熱溶接の熱風温度は約180〜200℃。250〜300℃は高すぎる
4 ○(正しい) クッションフロアの端部接合には溶接液を用いる

選択肢3は、熱風温度を250℃から300℃とする点が誤りです。約180〜200℃程度が適切で、これでは高すぎます。

この問題のポイント

この問題では、熱溶接工法の熱風温度を理解できているかが問われています。

熱溶接工法とは、床シートの継目の溝に溶接棒を当て、熱風で溶かして一体化させる工法なんです。

このとき、熱風の温度が高すぎるとどうなるでしょう。シートや溶接棒が焦げたり、溶けすぎて傷んでしまいます。

適切な熱風温度は、おおむね180〜200℃程度です。250〜300℃ではこの範囲を大きく超えていて、高すぎるわけです。

選択肢1

選択肢1は仮敷きによる巻き癖の除去についての記述です。

床シートはロール状で運ばれるため、巻き癖がついています。張付け前に24時間以上仮敷きして、この巻き癖を除いておくわけです。

癖が残ったまま張ると、後で浮きや反りが出ますね。記述のとおり適当です。

選択肢2

選択肢2は幅木部への張り上げについての記述です。

床シートを幅木部に立ち上げて張る場合は、ニトリルゴム系接着剤を用います。

立上り部はめくれやすいので、それに合った接着剤を選ぶわけですね。記述のとおり適当です。

選択肢3

これが誤りを含む選択肢です。「熱溶接工法で、溝部分と溶接棒を250℃から300℃の熱風で加熱溶融した」とありますが、ここが不適当なんです。

熱溶接の熱風温度は、おおむね180〜200℃程度が適切です。

例えば、250〜300℃のように高すぎると、シートや溶接棒が焦げたり傷んだりして、きれいな溶接になりませんね。

温度が高すぎるため、選択肢3は不適当ということです。

選択肢4

選択肢4はクッションフロアの端部接合についての記述です。

クッションフロアのシート間の端部の接合には、溶接液(シームシーラー)を用います。

クッションフロアは熱溶接ではなく、液で継目を溶かしてなじませるわけですね。記述のとおり適当です。

覚え方

熱溶接の熱風温度は「高すぎは焦げる、180〜200℃」と押さえましょう。

温度が高いほどよいわけではなく、高すぎるとシートが傷むんです。

熱溶接の熱風は180〜200℃→250〜300℃は高すぎて焦げると覚えると、選択肢3のひっかけに引っかからなくなるでしょう。

一問一答

Q.

ビニル床シートの熱溶接工法で、熱風の温度はどの程度が適切か。

おおむね180〜200℃程度です。高すぎるとシートや溶接棒が傷みます。

Q.

床シートを張る前に24時間以上仮敷きするのはなぜか。

ロール状で運ばれたシートの巻き癖を除き、浮きや反りを防ぐためです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度(後期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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