けんせつる
せき板を外すまでの日数って、セメントの種類が違っても同じでいいんだっけ。
この記事の要点
令和7年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.21は、せき板及び支柱の取りはずしに関する問題です。正解は選択肢4。材齢による存置期間はセメント種類で異なります。
令和7年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.21は、せき板及び支柱の取りはずしに関する問題です。なお、計画供用期間の級は標準とします。
問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 梁下支柱の取りはずし可能となる圧縮強度は普通・早強で同じ |
| 2 | ○(正しい) | せき板の取りはずし可能な圧縮強度は、柱とスラブ下では異なる |
| 3 | ○(正しい) | 材齢によるスラブ下支柱の最小存置期間は、平均気温によって異なる |
| 4 | ×(誤り) | 材齢によるせき板の最小存置期間は、普通と高炉B種で異なる。同じではない |
選択肢4は、材齢による最小存置期間が普通ポルトランドセメントと高炉セメントB種で同じとしている点が誤りです。強度発現が遅い高炉B種は存置期間が長くなります。
この問題では、せき板を外せる時期を「強度」で見るのか「材齢(日数)」で見るのかが整理できているかが問われています。
ここは混乱しやすいところですね。判定の方法には、コンクリートの圧縮強度で判断する方法と、材齢(経過した日数)で判断する存置期間の方法があるんです。
材齢で判断する場合、コンクリートがどれだけ早く固まるかが効いてきます。
高炉セメントB種は、普通ポルトランドセメントより初期の強度発現が遅いんです。そのため、材齢による存置期間は長くなります。
選択肢1は梁下支柱の取りはずしについての記述です。
梁下や床下の支柱を取りはずせるのは、コンクリートが必要な圧縮強度に達したときです。
この圧縮強度による基準は、普通ポルトランドセメントと早強ポルトランドセメントで同じ値が用いられます。記述のとおり適当です。
選択肢2は柱とスラブ下のせき板についての記述です。
せき板を取りはずせる圧縮強度は、部位によって異なります。柱や梁側面などの鉛直部材と、スラブ下や梁下では基準が違うんです。
荷重のかかり方が部位ごとに異なるためですね。記述のとおり適当です。
選択肢3は材齢による存置期間と気温についての記述です。
材齢でスラブ下の支柱の存置期間を決める場合、その期間は存置期間中の平均気温によって変わります。
気温が高いほど早く固まり、低いほど固まりが遅くなるためですね。記述のとおり適当です。
これが誤りを含む選択肢です。「材齢によるせき板の最小存置期間は、普通ポルトランドセメントと高炉セメントB種で同じ」とありますが、ここが不適当なんです。
高炉セメントB種は、普通ポルトランドセメントより初期の強度発現が遅いという性質があります。
そのため、同じ材齢(日数)では十分な強度に達しにくく、必要な存置期間は普通ポルトランドセメントより長くなります。
セメントの種類で材齢による存置期間が変わるため、選択肢4は不適当ということです。
せき板の取りはずしは「強度なら同じこともあるが、材齢ならセメントで変わる」と整理しましょう。
とくに高炉セメントB種は強度発現が遅いので、材齢による存置期間が長くなります。
高炉B種は強度発現が遅い→材齢による存置期間は長い→普通とは同じにならないと覚えると、選択肢4のひっかけに引っかからなくなるでしょう。
材齢によるせき板の最小存置期間は、普通ポルトランドセメントと高炉セメントB種で同じか。
同じではありません。高炉セメントB種は強度発現が遅いため、存置期間は長くなります。
材齢で支柱の存置期間を決める場合、何によって日数が変わるか。
存置期間中の平均気温によって変わります。気温が高いほど早く固まります。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢4
「材齢(日数)による存置期間はどのセメントでも同じ」と勘違いしがちなんですが、実は違います。高炉セメントB種は強度発現が遅いため、普通ポルトランドセメントより材齢による存置期間が長くなるわけです。混合セメントは強度が出るまでに時間がかかる、と押さえておきましょう。