けんせつる
違う種類のシーリングって、続けて打っていいんだっけ。
この記事の要点
令和6年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.40は、シーリング工事に関する問題です。正解は選択肢5。異種シーリング材を打ち継ぐときは、先打ちが硬化してから後打ちするのが原則で、硬化しないうちに打つのは不適当だからです。
令和6年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.40は、シーリング工事に関する問題です。
問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
この問題は能力問題で、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 目地が深いとき、バックアップ材で所定の目地深さに調整する |
| 2 | ○(正しい) | 目地底に接着させないため、ボンドブレーカーを用いる |
| 3 | ○(正しい) | 被着面との接着性を良くするため、プライマーを塗布する |
| 4 | ○(正しい) | マスキングテープは、へら仕上げ終了後ただちに取り除く |
| 5 | ×(誤り) | 異種材の打ち継ぎは先打ちが硬化してから後打ちする |
選択肢5は、先打ちシーリング材が「硬化しないうちに」後打ちするとしている点が誤りで、正しくは先打ちが硬化してから後打ちするのが原則です。
この問題では、シーリング工事の各工程の目的が問われています。
バックアップ材、ボンドブレーカー、プライマー、マスキングテープと、それぞれの役割を整理しておきたいところですね。
特に引っかかりやすいのが、異種シーリング材の打ち継ぎです。同じ材料なら連続して打ってかまいません。
ところが種類の違う材料どうしは、まだ固まっていない状態で接すると互いに悪さをするんです。だから先打ちを硬化させてから後打ちするわけです。
選択肢1はバックアップ材についての記述です。
目地が深すぎると、シーリング材が必要以上に厚くなり、性能が安定しません。
そこで目地の奥にバックアップ材を入れて、所定の目地深さに調整します。記述のとおりなので適当ですね。
選択肢2はボンドブレーカーについての記述です。
シーリングは目地の両側だけに接着させ、底には付けない「2面接着」が基本です。3面で接着すると動きに追従できずに切れやすくなります。
目地底に接着させないために貼るのがボンドブレーカーです。記述のとおりなので適当です。
選択肢3はプライマーについての記述です。
プライマーは、シーリング材と被着面の接着性を高めるための下塗り材です。これを塗らないと、はがれや漏水の原因になります。
接着性を良好にするためにプライマーを塗布するのは正しく、記述は適当ですね。
選択肢4はマスキングテープについての記述です。
マスキングテープは、目地まわりの仕上げをきれいに保つための養生テープです。
シーリング材が固まってからはがすと、縁がギザギザになったり一緒にめくれたりします。そのため、へら仕上げが終わったらただちに取り除きます。記述のとおりなので適当です。
これが誤りを含む選択肢です。「先打ちシーリング材が硬化しないうちに、後打ちシーリング材を施工した」とありますが、異種の材料では正しくありません。
種類の違うシーリング材どうしは、どちらも未硬化の状態で接すると、互いに変色や硬化不良を起こすことがあります。
そのため、異種材を打ち継ぐときは先打ちが硬化してから後打ちするのが原則です。順序の考え方が逆なので、選択肢5は不適当ということです。
打ち継ぎは「同種か異種か」で分けて覚えると間違えにくくなります。
同じ材料なら連続して打ってよく、種類が違うなら先打ちの硬化を待つわけです。
異種シーリング材は先打ちが硬化してから後打ち、未硬化で接すると悪影響とセットで覚えると、選択肢5のようなひっかけに引っかからなくなるでしょう。
異種のシーリング材を打ち継ぐときは、どのタイミングで後打ちするか。
先打ちが硬化してから後打ちします。硬化しないうちに打つのは不適当です。
目地底にシーリング材を接着させないために用いる材料は何か。
ボンドブレーカーです。2面接着とするために用います。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢5
異種のシーリング材を打ち継ぐときは、先打ちした材料が硬化してから後打ちするのが原則なんです。「硬化しないうちに続けて打てば一体になる」と勘違いしがちですが、種類が違う材料どうしは、未硬化のまま接すると互いに悪影響を及ぼし、変色や硬化不良の原因になるわけです。同じ材料なら連続打ちでよくても、異種では先打ちの硬化を待つのが正解ですね。