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令和6年度(後期)2級建築施工管理技士 No.35を解説、鉄骨工事の検査

けんせつる

けんせつる

ブローホールって、目で見て検査できるんだっけ。

この記事の要点

令和6年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.35は、鉄骨工事の検査に関する問題です。正解は選択肢2。溶接内部のブローホールは目視では検出できず、超音波探傷試験などで確認するからです。

令和6年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.35は、鉄骨工事の検査に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢2

ブローホールは、溶接金属の内部にできる空洞なんです。表面に出ていない欠陥なので、目で見ても見つけられません。内部の欠陥は超音波探傷試験などで探すわけですね。表面に見えるかどうかで検査方法が変わる、ここを押さえると一気にすっきりします。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 溶融亜鉛めっき面の割れは表面なので目視でよい
2 ×(誤り) ブローホールは内部欠陥。目視では検出できない
3 ○(正しい) 溶接部の表面割れは浸透探傷試験で確認できる
4 ○(正しい) スタッド溶接部は打撃曲げ試験で確認する

選択肢2は、内部にできるブローホールを目視で検査するとしている点が誤りで、内部欠陥は超音波探傷試験などで確認します。

この問題のポイント

この問題では、溶接などの欠陥を、どの検査方法で見つけるかが問われています。

カギは、その欠陥が表面に出ているか、内部に隠れているかなんです。

ザックリ言えば、表面の欠陥は目視や浸透探傷で見える、内部の欠陥は超音波などでなければ見えない、ということですね。

ここを区別できれば、選択肢2がおかしいと気づけるわけです。

選択肢1

選択肢1は溶融亜鉛めっき面の割れの検査についての記述です。

めっき面の割れは表面に現れるので、目視で確認できます。

例えば、めっき後にひびや剥がれがないかを目で見て調べるわけですね。記述のとおり適当です。

選択肢2

これが誤りを含む選択肢です。「溶接部のブローホールの検査は、目視で行った」とありますが、ブローホールは溶接金属の内部にできる空洞なので、目視では見つけられません。

ブローホールは、溶接時にガスが閉じ込められてできる気泡状の欠陥です。表面に出ていないため、超音波探傷試験などの内部を調べる方法が必要なんです。

検査方法が合っていないため、選択肢2は不適当ということです。

選択肢3

選択肢3は表面割れの検査についての記述です。

溶接部の表面割れは、浸透探傷試験で確認できます。これは浸透液を割れにしみ込ませて、表面のひびを浮き出させる方法です。

表面に開いた割れを見つける方法なので、対象と合っていますね。記述のとおり適当です。

選択肢4

選択肢4はスタッド溶接部の検査についての記述です。

スタッド溶接部は、打撃曲げ試験で確認します。スタッドをハンマーでたたいて15度ほど曲げ、根元が割れたり外れたりしないかを見るわけです。

溶接がきちんとついているかを確かめる方法なので、適当ですね。

覚え方

溶接の検査は「欠陥が表面か内部か」で方法が分かれます。

表面の割れは目視や浸透探傷、内部のブローホールは超音波探傷というように整理するわけです。

ブローホール=内部の空洞、目視では見つからず超音波探傷で探すと覚えておけば、検査方法の組み合わせで迷わなくなるでしょう。

一問一答

Q.

溶接金属の内部にできるブローホールは、どの方法で検査するか。

超音波探傷試験などの内部欠陥を調べる方法です。目視では検出できません。

Q.

スタッド溶接部の溶接の良否は、どの試験で確認するか。

打撃曲げ試験です。スタッドを曲げて根元の割れや外れを見ます。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度(後期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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