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令和6年度(後期)2級建築施工管理技士 No.30を解説、建築工事に係る届出

けんせつる

けんせつる

建築物除却届って、労働基準監督署長に出すんだっけ。

この記事の要点

令和6年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.30は、建築工事に係る届出に関する問題です。正解は選択肢2。

令和6年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.30は、建築工事に係る届出に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、不適当なものを選びます。

正解:選択肢2

建築物除却届の届出先は、労働基準監督署長ではなく都道府県知事です。労働基準監督署長に出すのは、労働者の安全に関わる届出なんです。届出先は「誰の何を守る届出か」で振り分けると間違えにくいですね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 掘削深さ10m以上の地山掘削は建設工事計画届を監督署長へ
2 ×(誤り) 建築物除却届の届出先は都道府県知事。監督署長ではない
3 ○(正しい) ゴンドラ設置届は労働基準監督署長へ届け出る
4 ○(正しい) 石綿等の除去作業は建設工事計画届を監督署長へ届け出る

選択肢2は、建築物除却届の届出先を労働基準監督署長としている点が誤りで、正しくは都道府県知事です。

この問題のポイント

この問題は、それぞれの届出について、提出先が正しく対応しているかを問うています。

届出先は、その届出が守ろうとしているものによって変わるんです。

ここは届出の名前だけでなく、提出先を取り違えやすいところですね。

ザックリ言えば、労働者の安全に関わる届出は監督署長、建築物そのものに関わる届出は知事、ということです。

選択肢1

選択肢1は建設工事計画届(地山の掘削)についての記述です。

掘削深さが10m以上の地山の掘削は、土砂崩れなど労働者の危険が大きい作業なんです。

そのため、労働安全衛生法にもとづき建設工事計画届を労働基準監督署長に届け出ます。記述のとおりなので適当です。

選択肢2

これが誤りを含む選択肢です。「建築物除却届を労働基準監督署長に届け出た」とありますが、ここが誤りです。

延べ面積が10平方メートルを超える建築物を取り壊すときは、建築物除却届を提出します。これは建築物の状況を行政が把握するための届出なんです。

その届出先は、労働基準監督署長ではなく都道府県知事です。労働者の安全ではなく、建築物そのものに関わる届出だからですね。

届出先を取り違えているため、選択肢2が不適当ということです。

選択肢3

選択肢3はゴンドラ設置届についての記述です。

ゴンドラは、人が乗って高所で作業する設備で、墜落の危険があります。労働者の安全に直結するんです。

そのため、ゴンドラ設置届は労働基準監督署長に届け出ます。記述のとおりなので適当ですね。

選択肢4

選択肢4は石綿等の除去作業についての記述です。

吹き付けられた石綿(アスベスト)を除去する作業は、粉じんによる健康被害の危険が高い作業です。

そのため、労働安全衛生法にもとづき建設工事計画届を労働基準監督署長に届け出ます。記述のとおりなので適当です。

覚え方

届出先は、「誰の何を守る届出か」で振り分けると間違えにくくなります。

労働者の安全に関わるものは労働基準監督署長、建築物そのものに関わるものは都道府県知事です。

建築物除却届は都道府県知事、労働者の安全に関わる届出は監督署長とセットで覚えておくと、選択肢2のような提出先の取り違えを見抜けるでしょう。

一問一答

Q.

延べ面積10平方メートルを超える建築物を除却するときの建築物除却届は、どこへ届け出るか。

都道府県知事です。労働基準監督署長ではありません。

Q.

ゴンドラ設置届や石綿等の除去作業の届出は、どこへ届け出るか。

労働基準監督署長です。労働者の安全に関わる届出だからです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度(後期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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