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令和6年度(後期)2級建築施工管理技士 No.28を解説、事前調査

けんせつる

けんせつる

防護棚を設けるのに、地中の配管まで調べる必要あるのかな。

この記事の要点

令和6年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.28は、事前調査に関する問題です。正解は選択肢4。

令和6年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.28は、工事に先立つ事前調査に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢4

防護棚(朝顔)は、上から落ちてくる物を受ける上空側の設備です。設置に必要なのは建物の高さや隣地との関係であって、地中埋設配管の位置とは結びつかないんです。調査項目は「その作業がどこと干渉するか」で考えると噛み合いますね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 着工に当たり埋蔵文化財の有無を調査する
2 ○(正しい) 敷地の高低差や既存樹木が設計図書と整合するか確認する
3 ○(正しい) 掘削の振動に備え近隣の商店や工場の業種を調査する
4 ×(誤り) 防護棚の設置に地中埋設配管の位置確認は結びつかない

選択肢4は、防護棚の設置に当たって地中埋設配管の位置を確認するとしている点が誤りで、調査項目と作業内容が対応していません。

この問題のポイント

この問題は、それぞれの作業に対して、必要な事前調査の項目が正しく結びついているかを問うています。

事前調査は、作業ごとに「何と干渉するか」を見極めて行うものなんです。

ここは項目だけ見ると正しそうに見える組合せが混ざっているところですね。

ザックリ言えば、上の作業には上の調査、地中の作業には地中の調査、ということです。

選択肢1

選択肢1は埋蔵文化財の調査についての記述です。

敷地に遺跡などが埋まっていると、掘削の途中で工事を止めて発掘調査が必要になることがあります。

そのため着工前に埋蔵文化財の有無を調べておきます。例えば周知の埋蔵文化財包蔵地かどうかを役所に照会するわけです。記述のとおりなので適当です。

選択肢2

選択肢2は敷地の現況確認についての記述です。

敷地の高低差や既存樹木が、設計図書のとおりになっているかを確認します。

図面と現地が食い違うと、後から計画のやり直しになります。例えば想定より地面が低ければ盛土量が変わりますね。記述のとおりなので適当です。

選択肢3

選択肢3は近隣調査についての記述です。

掘削では振動が発生します。近くに精密機器を扱う工場や、静けさが必要な商店があると影響が出るんです。

そこで近隣の業種を調べ、振動の影響を事前に把握します。記述のとおりなので適当ですね。

選択肢4

これが誤りを含む選択肢です。「防護棚の設置に当たって、敷地の高低差や地中埋設配管の位置の確認をする」とありますが、ここが誤りです。

防護棚(朝顔)は、足場の外側に張り出して、上から落ちてくる工具や資材を受け止める設備です。あくまで上空側の備えなんです。

設置で必要になるのは、建物の高さや張り出し位置、隣地や道路との関係です。地中の埋設配管とは作業がまったく干渉しません。

地中埋設配管の位置は、本来は掘削や杭打ちなど地中を扱う作業で調べる項目です。組合せがかみ合っていないため、選択肢4が不適当ということです。

覚え方

事前調査は、「作業がどこと干渉するか」で調べる項目を結びつけると間違えにくくなります。

掘削など地中の作業なら埋設配管、防護棚など上空の作業なら高さや隣地です。

防護棚は上空側の備え、地中埋設配管の確認は掘削の調査とセットで覚えておくと、選択肢4のような不一致を見抜けるでしょう。

一問一答

Q.

地中埋設配管の位置確認は、防護棚と掘削のどちらの作業に必要な事前調査か。

掘削です。防護棚は上空側の設備なので、地中の配管とは干渉しません。

Q.

着工前に有無を確認し、見つかると発掘調査が必要になることがあるものは何か。

埋蔵文化財です。周知の埋蔵文化財包蔵地かどうかを役所に照会します。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度(後期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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