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令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 No.28を解説、外壁の押出成形セメント板(ECP)横張り工法

けんせつる

けんせつる

Zクリップのかかり代って、20mmあれば足りるんだっけ。

この記事の要点

令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.28は、外壁の押出成形セメント板(ECP)横張り工法に関する問題です。正解は選択肢3。取付け金物のかかり代は30mm以上を確保します。

令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.28は、外壁押出成形セメント板(ECP)横張り工法に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢3

Zクリップが下地鋼材から外れないよう、しっかり引っかける長さがいるんです。かかり代を20mmで足りると勘違いしがちですが、これでは短すぎますね。かかり代は30mm以上を確保すると押さえておきましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) Zクリップはパネル小口より80mm離れた位置に取り付ける
2 ○(正しい) Zクリップはパネル1枚につき左右両端部に1か所ずつ取り付ける
3 ×(誤り) かかり代は30mm以上。20mmでは不足
4 ○(正しい) 溶接固定の場合の溶接長さは15mm以上確保する

選択肢3は、Zクリップのかかり代を20mmとしている点が誤りで、かかり代は30mm以上を確保します。

この問題のポイント

この問題では、ECPを横張りするときのZクリップの取り付けが問われています。

横張り工法は、パネルを横向きに積んでいく工法です。ECPは地震などで動くので、Zクリップが下地鋼材から外れない納まりが大事なんです。

なぜかというと、外れればパネルが落下する危険があるからです。かかり代の数値はよく問われるところですね。

選択肢1

選択肢1はZクリップの取付け位置についての記述です。

Zクリップは、パネルの小口(端の面)から80mm程度離した位置に取り付けます。端に近すぎるとパネルが欠けるおそれがあるんです。

よってこの記述は適当ですね。

選択肢2

選択肢2はZクリップの数についての記述です。

横張りの場合、Zクリップはパネル1枚につき左右の両端部に1か所ずつ取り付けます。両端で確実に支えるわけです。

よってこの記述は適当です。

選択肢3

これが誤りを含む選択肢です。Zクリップを下地鋼材にかかり代を20mm確保して取り付けたとありますが、これは不適当です。

かかり代とは、Zクリップが下地鋼材に引っかかる長さのことです。短いと、地震でパネルが動いたときに外れてしまうおそれがあるんです。

そのため、かかり代は30mm以上を確保します。20mmでは不足するため、選択肢3は不適当ということです。

選択肢4

選択肢4は溶接で固定する場合についての記述です。

Zクリップを下地鋼材に溶接で固定するときは、溶接長さを15mm以上確保します。十分な長さで溶接して、外れを防ぐわけです。

よって溶接長さ15mmを確保する記述は適当ですね。

覚え方

ECPのZクリップは、「外れないための寸法」をセットで覚えると整理できます。

かかり代は30mm以上、溶接長さは15mm以上、小口からは80mm離す、という数値の組です。

Zクリップのかかり代は30mm以上、溶接長さ15mm以上とセットで覚えると、選択肢3のような数値の引っかけに惑わされなくなるでしょう。

一問一答

Q.

ECP横張り工法で、Zクリップのかかり代は何mm以上確保するか。

30mm以上です。20mmでは外れるおそれがあり不足します。

Q.

Zクリップを溶接で固定する場合、溶接長さは何mm以上確保するか。

15mm以上です。十分な溶接長さで外れを防ぎます。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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