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令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 No.23を解説、ウレタンゴム系塗膜防水絶縁工法

けんせつる

けんせつる

通気緩衝シートって、立上り面まで張り上げるんだっけ。

この記事の要点

令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.23は、ウレタンゴム系塗膜防水絶縁工法に関する問題です。正解は選択肢4。通気緩衝シートは平場のみに張り、立上り面までは張り上げません。

令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.23は、ウレタンゴム系塗膜防水絶縁工法に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢4

通気緩衝シートは下地の湿気を逃がすためのもので、湿気がたまる平場に敷くんです。立上り面まで張り上げると勘違いしがちですが、立上りはしっかり密着させたい部分ですね。通気緩衝シートは平場のみに張り、立上りは密着工法で施工すると押さえておきましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 不織布タイプの通気緩衝シートは接着剤で張り付ける
2 ○(正しい) 継目は突付けとし、ジョイントテープを張り付ける
3 ○(正しい) 穴あきタイプは張り付けた後、防水材で穴を充填する
4 ×(誤り) 通気緩衝シートは平場のみ。立上り面まで張り上げない

選択肢4は、通気緩衝シートを立上り面まで張り上げるとしている点が誤りで、立上りは密着工法で施工します。

この問題のポイント

この問題では、絶縁工法の通気緩衝シートをどこに、どう敷くかが問われています。

絶縁工法は、下地と防水層を縁切りして下地の湿気を逃がす工法です。なぜかというと、下地に残った水分が膨れ(ふくれ)の原因になるからなんです。

その湿気を逃がす役目を担うのが通気緩衝シートです。湿気がこもりやすいのは水平な平場なので、シートは平場に敷きます。ここは押さえておきたいところですね。

選択肢1

選択肢1は通気緩衝シートの張り方についての記述です。

不織布タイプの通気緩衝シートは、接着剤で下地に張り付けます。下地となじませて湿気の通り道をつくるわけです。

よって接着剤で張り付ける記述は適当ですね。

選択肢2

選択肢2はシートの継目についての記述です。

通気緩衝シートの継目は、隙間や重なりをつくらず突付けにします。重なると段差ができ、防水層が薄くなるからです。

突付けにしたうえでジョイントテープを張り、継目をふさぎます。よってこの記述は適当です。

選択肢3

選択肢3は穴あきタイプのシートについての記述です。

穴あきタイプは、シートを下地に張った後、防水材を流し込んで穴を充填します。穴の中で防水材が下地に密着し、シートを固定するんです。

よって下地に張り付けた後、防水材で穴を充填する記述は適当ですね。

選択肢4

これが誤りを含む選択肢です。通気緩衝シートを防水立上り面まで張り上げたとありますが、これは不適当です。

通気緩衝シートは、湿気がこもりやすい平場に敷くものです。立上り面は湿気がたまりにくく、むしろ防水層をしっかり密着させたい部分なんです。

立上りまでシートを張ると、密着が弱くなって剥がれや膨れの原因になります。立上りは密着工法で施工するため、選択肢4は不適当ということです。

覚え方

絶縁工法のシートは、「湿気を逃がす平場に敷く、立上りは密着」で整理できます。

通気緩衝シートは下地の水分を逃がす役目なので、水分がこもる平場に限ります。

通気緩衝シートは平場のみ、立上りは密着工法とセットで覚えると、選択肢4のような引っかけに惑わされなくなるでしょう。

一問一答

Q.

通気緩衝シートは、平場と立上りのどちらに張るか。

平場です。湿気がこもる平場に張り、立上りは密着工法で施工します。

Q.

通気緩衝シートの継目はどのように納めるか。

突付けにしてジョイントテープを張り付けます。重なりや隙間をつくりません。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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