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令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 No.12を解説、セラミックタイルとJIS

けんせつる

けんせつる

タイルの裏あしって、なくてもいい場合とダメな場合があったよね。

この記事の要点

令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.12は、JISのセラミックタイルに関する問題です。正解は選択肢4。セメントモルタル後張り用には裏あしが必要です。

令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.12は、日本産業規格(JIS)に規定するセラミックタイルに関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、不適当なものを選びます。

正解:選択肢4

裏あしはモルタルへの食いつきをよくする突起なんです。セメントモルタル後張り用のタイルには裏あしが必要です。裏あしが省けるのは接着剤で張る場合だけ、と勘違いしがちなところですね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 無機質原料を成形し高温で焼成した板状の不燃材料
2 ○(正しい) 裏連結ユニットタイルの説明として正しい
3 ○(正しい) 有機系接着剤による後張り工法は裏あしがなくてもよい
4 ×(誤り) セメントモルタル後張り用には裏あしが必要

選択肢4は、セメントモルタル後張り用のタイルに裏あしがなくてもよいとしている点が誤りで、正しくは裏あしが必要です。

この問題のポイント

この問題では、タイルの裏あしと張り工法の関係が問われています。

裏あしとは、タイルの裏についた小さな突起やリブのことです。これがモルタルに食い込むことで、しっかり接着するわけです。

ここで混同しやすいのが、接着剤の種類による違いですね。

セメントモルタルで張る場合は、モルタルが裏あしに引っかかって付くので、裏あしが必要です。一方、有機系接着剤は粘着力で張りつくので、裏あしがなくても張れるんです。

選択肢1

選択肢1はセラミックタイルの定義についての記述です。

セラミックタイルは、粘土などの無機質原料を成形して高温で焼き固めた、板状の不燃材料です。

例えば外壁や床に張るあの硬いタイルは、まさに粘土を焼いて作られています。JISの定義のとおりなので適当ですね。

選択肢2

選択肢2は裏連結ユニットタイルについての記述です。

これは、たくさんのタイルを並べて、その裏面や側面をネットや台紙でつないだものです。一枚ずつ張る手間を減らせるわけです。

記述はこの裏連結ユニットの説明として正しいので、適当です。

選択肢3

選択肢3は有機系接着剤による後張り工法についての記述です。

有機系接着剤は、それ自体の粘着力でタイルを張りつけます。モルタルのように突起へ食い込ませる必要がないんです。

そのため、このタイルには裏あしがなくてもよいとされています。記述のとおりなので適当ですね。

選択肢4

これが誤りを含む選択肢です。「セメントモルタル後張り工法のタイルには裏あしがなくてもよい」とありますが、ここに見落としがあります。

セメントモルタルは、タイル裏の突起(裏あし)に食い込んで固まることで接着力を発揮します。

裏あしがないと、モルタルがツルッとしたタイル裏に食いつけず、はがれやすくなってしまうんです。

したがってセメントモルタル後張り用のタイルには裏あしが必要で、選択肢4は不適当ということです。

覚え方

裏あしが要るかどうかは、何で張るかで決まります。

モルタルは突起に食い込んで付くので裏あしが必要、接着剤は粘着力で付くので裏あしが不要、と整理しましょう。

モルタル張り=裏あし必要、接着剤張り=裏あし不要とセットで覚えると、選択肢4のような入れ替えに引っかからなくなるでしょう。

一問一答

Q.

セメントモルタル後張り工法に使うタイルに、裏あしは必要か。

必要です。モルタルが裏あしに食い込んで接着するためです。

Q.

有機系接着剤による後張り工法のタイルに、裏あしは必要か。

なくてもよいです。接着剤自体の粘着力で張りつくためです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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