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令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 No.11を解説、コンクリートの性質

けんせつる

けんせつる

コンクリートの引張強度って、圧縮強度のどれくらいだったかな。

この記事の要点

令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.11は、コンクリートに関する問題です。正解は選択肢4。引張強度は圧縮強度の1/10程度です。

令和5年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.11は、コンクリートの一般的な性質に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢4

コンクリートは圧縮に強く引張に弱い材料なんです。引張強度は圧縮強度の1/10程度しかありません。現場でも「コンクリートは引張が苦手だから鉄筋で補う」とよく言いますね。1/5と勘違いしがちなところです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) スランプが大きいほど流動性は大きくなる
2 ○(正しい) 圧縮強度が大きくなるとヤング係数も大きくなる
3 ○(正しい) 暑中コンクリートは日平均気温の平年値が25℃を超える期間が適用
4 ×(誤り) 引張強度は圧縮強度の1/10程度。1/5ではない

選択肢4は、引張強度を圧縮強度の1/5としている点が誤りで、正しくは1/10程度です。

この問題のポイント

この問題では、コンクリートという材料の基本的な性質が問われています。

特に強度に関する数値は、毎年のように出題される定番ですね。

コンクリートは押す力(圧縮)には強いのに、引っ張る力(引張)にはとても弱い材料です。だからこそ、引張に強い鉄筋とセットで使うわけです。

その弱さの目安が、圧縮強度の1/10程度という数字なんです。

選択肢1

選択肢1はスランプと流動性についての記述です。

スランプとは、固まる前のコンクリートのやわらかさを表す数値です。スランプが大きいほど、やわらかくて流れやすいということなんです。

例えばスランプ18cmのコンクリートは、12cmのものよりずっと流動性が高くなります。記述のとおりなので適当ですね。

選択肢2

選択肢2は圧縮強度とヤング係数についての記述です。

ヤング係数は、材料の硬さ(変形しにくさ)を表す値です。強いコンクリートほど硬くて変形しにくいので、圧縮強度が大きくなるとヤング係数も大きくなります。

つまり強度と硬さは同じ方向に動くわけです。記述のとおりなので適当です。

選択肢3

選択肢3は暑中コンクリートの適用期間についての記述です。

暑中コンクリートとは、気温が高い時期に打つコンクリートのことです。日平均気温の平年値が25℃を超える期間が、その適用期間と定められています。

気温が高いと水分が早く飛んでひび割れやすくなるため、特別な配慮が必要になるわけです。記述のとおりなので適当ですね。

選択肢4

これが誤りを含む選択肢です。「引張強度は圧縮強度の1/5程度」とありますが、正しくは1/10程度です。

コンクリートは押す力には強いのですが、引っ張る力にはとても弱い材料なんです。

その弱さの程度が、圧縮強度のおよそ1/10。1/5では引張に強すぎる計算になってしまいます。

数値が誤っているため、選択肢4は不適当ということです。

覚え方

コンクリートの性質は「圧縮に強く、引張に弱い」が大原則です。

その弱さの目安は、圧縮強度の1/10程度と覚えておきましょう。

コンクリートの引張強度は圧縮強度の1/10程度、だから引張は鉄筋にまかせるとセットで覚えると、選択肢4のような数値のひっかけに引っかからなくなるでしょう。

一問一答

Q.

コンクリートの引張強度は、圧縮強度のおよそどれくらいか。

1/10程度です。コンクリートは圧縮に強く引張に弱い材料です。

Q.

暑中コンクリートの適用期間は、日平均気温の平年値が何℃を超える期間か。

25℃です。気温が高く水分が飛びやすい時期に適用されます。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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