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令和5年度(後期)2級建築施工管理技士 No.39を解説、型枠の支保工

けんせつる

けんせつる

パイプサポートって、足りなければ継ぎ足していいんだっけ。

この記事の要点

令和5年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.39は、型枠の支保工に関する問題です。正解は選択肢3・4。パイプサポートは3本以上継いではいけず、水平つなぎは番線ではなく専用の緊結金具で固定するからです。

令和5年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.39は、型枠の支保工に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題は施工管理法の能力問題で、4つの記述のうち、不適当なものを2つ選びます。

正解:選択肢3・4

パイプサポートは3本以上継いではいけないのが大原則で、継ぐとしても2本まで、継手は4本以上のボルトか専用金具でとめます。水平つなぎを番線でぐるっと巻いて済ませる現場の話をたまに聞きますが、これは一番危ない考え方なんです。番線は緩むので、専用の緊結金具を使うのが決まりですね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 上下階の支柱は、できるだけ平面上の同一位置に設置する
2 ○(正しい) 地盤上に直接立てる支柱の下には、剛性のある敷板を敷く
3 ×(誤り) パイプサポートを本継ぎ(3本以上)にしてはならない。継ぐなら2本まで
4 ×(誤り) 水平つなぎは番線ではなく、専用の緊結金具で固定する

選択肢3は、パイプサポートを3本以上に継いだ点が誤りなんです。選択肢4は、水平つなぎを番線で緊結した点が誤りで、番線では強度が確保できないわけです。

この問題のポイント

型枠の支保工は、コンクリートの重さを下から支える仮設の柱です。倒れると重大な事故につながるため、安全に関するルールが細かく決められています。

このうちパイプサポートの継ぎ方と、つなぎの固定方法は、ほぼ毎年ねらわれるところですね。

パイプサポートは、3本以上を継いで使ってはいけません。継ぐ場合でも2本までで、その継手は4本以上のボルトまたは専用の金具で固定します。

また支柱がふらつかないよう、高さに応じて水平つなぎを入れますが、ここは専用の緊結金具でとめるのが原則なんです。

選択肢1

選択肢1は、上下階の支柱の位置についての記述です。

上下階の支柱は、できるだけ平面上の同一位置になるように設置します。なぜかというと、上の階の荷重を下の階の支柱へまっすぐ伝えるためです。

例えば上の支柱の真下に下の支柱が来ていないと、途中のスラブに余計な力がかかってしまうわけです。記述のとおりなので適当ですね。

選択肢2

選択肢2は、地盤上に支柱を立てる場合の記述です。

地盤上に直接支柱を立てるときは、支柱の下に剛性のある敷板を敷きます。地面がやわらかいと支柱が沈み込み、型枠全体が傾くからです。

敷板で荷重を広く受けて、沈下を防ぐということです。記述のとおりなので適当です。

選択肢3

これが不適当な選択肢の一つです。「支柱は、パイプサポートを本継ぎとした」とあります。

本継ぎとは、パイプサポートを3本以上つないで長く使うことです。これは禁止されています。

パイプサポートを継いで使う場合でも、継ぐのは2本までです。継ぎ目が増えるほど座屈しやすく、倒れる危険が高まるからなんです。よって選択肢3は不適当です。

選択肢4

これがもう一つの不適当な選択肢です。「パイプサポートに設ける水平つなぎは、番線を用いて緊結した」とあります。

水平つなぎは、支柱どうしを横方向で連結してふらつきを抑える部材です。これを番線でとめてはいけません。

番線は針金なので、力がかかると緩んだり伸びたりします。水平つなぎは専用の緊結金具で固定するのが決まりです。よって選択肢4は不適当ということです。

覚え方

パイプサポートの継ぎ方と、つなぎのとめ方をセットで覚えると間違えにくくなります。

パイプサポートは継いでも2本まで、3本以上の本継ぎはダメ。水平つなぎは番線ではなく緊結金具でとめる、と整理します。

継ぐのは2本まで、つなぎは緊結金具と覚えると、選択肢3・4のような出題に引っかからなくなるでしょう。

一問一答

Q.

パイプサポートを継いで支柱とする場合、継いでよいのは何本までか。

2本までです。3本以上の本継ぎは禁止されています。

Q.

パイプサポートに設ける水平つなぎは、何を用いて固定するか。

専用の緊結金具です。番線で緊結してはいけません。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度(後期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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