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令和5年度(後期)2級建築施工管理技士 No.37を解説、危害又は迷惑とその防止対策

けんせつる

けんせつる

地盤の崩壊を防ぐのって、防護棚でいいんだっけ。

この記事の要点

令和5年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.37は、工事における危害又は迷惑とその防止対策に関する問題です。正解は選択肢3。掘削による周辺地盤の崩壊を防ぐのは防護棚ではなく山留めだからです。

令和5年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.37は、危害又は迷惑とその防止対策に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢3

掘削で周りの地盤が崩れるのを防ぐのは山留めなんです。防護棚は落下物から人を守る設備なので、目的がまったく違いますね。現場では「崩れ防止=山留め、落下物防止=防護棚」と役割で覚えるのが安全だと思います。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 高所作業の工具等の落下防止に水平安全ネットを設置
2 ○(正しい) 工事用車両による道路面の汚れ防止に洗浄装置を設置
3 ×(誤り) 掘削による周辺地盤の崩壊防止は防護棚ではなく山留め
4 ○(正しい) 解体工事の粉塵飛散防止に散水設備を設置

選択肢3は、地盤崩壊の防止に「防護棚」を挙げた点が誤りで、正しくは山留めを設けます。

この問題のポイント

この問題では、起きうる危害や迷惑と、それに合った防止対策が結びつくかが問われています。

大事なのは、対策には「何から守るための設備か」という目的があるという点です。

落下物には安全ネットや防護棚、地盤の崩壊には山留め、汚れには洗浄装置、粉塵には散水というように、原因と対策がペアになっているわけです。

このペアを取り違えると不適当になるんです。ここは原因と対策のひも付けを丁寧に確認しましょうね。

選択肢1

選択肢1は工具等の落下対策についての記述です。

高所作業では工具などが落下する恐れがあります。これを下で受け止めるため、水平安全ネットを設置します。

原因(落下)と対策(ネット)が合っているので、記述のとおりで適当ですね。

選択肢2

選択肢2は道路の汚れ対策についての記述です。

工事用車両がタイヤに付けた土で道路を汚す迷惑を防ぐため、出口に洗浄装置を設けます。

タイヤを洗ってから出れば近隣への迷惑を減らせるわけです。記述のとおりなので適当です。

選択肢3

これが誤りを含む選択肢です。「掘削による周辺地盤の崩壊を防ぐため、防護棚を設置した」とあります。

しかし周辺地盤の崩壊を防ぐのは山留めです。なぜかというと、山留めは掘削面の土が崩れないよう壁で押さえる設備だからなんです。

防護棚は上から落ちてくる物から人を守る設備で、地盤の崩壊には効きません。対策が目的に合っていないため、選択肢3は不適当ということです。

選択肢4

選択肢4は粉塵の飛散対策についての記述です。

解体工事ではほこりが舞い、近隣への迷惑になります。これを抑えるため散水設備で水をまきます。

水分でほこりを落ち着かせるわけです。記述のとおりなので適当ですね。

覚え方

危害・迷惑の対策は、「原因ごとに守る設備が決まっている」で整理すると間違えにくくなります。

地盤の崩壊は山留め、落下物はネットや防護棚と役割を分けて覚えるわけです。

地盤崩壊は山留め、落下物は防護棚やネットとセットで覚えると、選択肢3のような目的と設備の入れ替えに引っかからなくなるでしょう。

一問一答

Q.

掘削による周辺地盤の崩壊を防ぐために設けるのは何か。

山留めです。防護棚は落下物から人を守る設備です。

Q.

解体工事による粉塵の飛散を防ぐための対策は何か。

散水設備の設置です。水をまいてほこりの飛散を抑えます。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度(後期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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