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令和5年度(後期)2級建築施工管理技士 No.36を解説、コンクリートの試験

けんせつる

けんせつる

スランプって、一番高いところまでの高さを測るんだっけ。

この記事の要点

令和5年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.36は、コンクリートの試験に関する問題です。正解は選択肢3。スランプの測定値は最頂部までの高さではなく、コンクリート中央部の下がった量だからです。

令和5年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.36は、コンクリートの試験に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢3

スランプは、コーンを抜いたあとに中央部が下がった量を測るんです。一番高いところまでの高さではないですね。現場では「スランプ=中央がどれだけ下がったか」とイメージしておくと取り違えません。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 1回の圧縮強度試験の供試体の個数は3個とする
2 ○(正しい) 打込み日・工区ごと、かつ150m³以下にほぼ均等分割した単位ごとに行う
3 ×(誤り) スランプは最頂部までの高さではなく、中央部の下がり量
4 ○(正しい) 偏って形が不均衡なときは別の試料で試験をやり直す

選択肢3は、スランプ値を「最頂部までの高さ」とした点が誤りで、正しくは中央部の下がった量を測ります。

この問題のポイント

この問題では、コンクリートの代表的な試験のやり方が問われています。

特にスランプ試験の測り方が混乱しやすいところですね。

スランプ試験は、スランプコーンにコンクリートを詰めて静かに引き上げ、コンクリートが自重でどれだけ下がるかを測る試験です。

測るのは、もとの高さ(コーンの高さ)から下がった中央部までの量です。一番高い部分ではないんです。例えば中央が25cmまで下がったなら、スランプは元の30cmとの差の5cmではなく、下がった量そのものを読み取る点に注意しましょうね。

選択肢1

選択肢1は圧縮強度試験の供試体の個数についての記述です。

1回の圧縮強度試験では、供試体3個用意します。複数で測ってばらつきを抑えるわけです。

記述のとおりなので適当ですね。

選択肢2

選択肢2は試験を行う単位についての記述です。

圧縮強度試験は、打込み日ごと、打込み工区ごと、かつ150m³以下にほぼ均等に分割した単位ごとに行います。

まとまった量ごとに代表させて品質を確かめるためです。記述のとおりなので適当です。

選択肢3

これが誤りを含む選択肢です。「スランプの測定値は、スランプコーンを引き上げた後の、平板からコンクリート最頂部までの高さとした」とあります。

しかしスランプは、平板からの高さではなく、コーンの高さに対して中央部が下がった量で表します。なぜかというと、流動性(軟らかさ)を見る試験なので、どれだけ崩れ下がったかが知りたい値だからなんです。

最頂部までの高さを測るとした点が不適当ということです。

選択肢4

選択肢4は形が崩れたときの対応についての記述です。

コーンを抜いた後にコンクリートが偏って形が不均衡になった場合は、正しい値が読めません。

このときは別の試料で新たに試験をやり直します。記述のとおりなので適当ですね。

覚え方

スランプは、「コーンを抜いて中央がどれだけ下がったか」で整理すると間違えにくくなります。

測るのは最頂部の高さではなく、中央部の下がり量です。

スランプ=中央部の下がり量、圧縮強度は3個・150m³以下ごととセットで覚えると、選択肢3のような測り方の引っかけに強くなるでしょう。

一問一答

Q.

スランプ試験で測定するのは、コンクリートのどの部分の何か。

中央部が下がった量です。最頂部までの高さではありません。

Q.

1回の圧縮強度試験で用意する供試体の個数は何個か。

3個です。ばらつきを抑えるため複数で測ります。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度(後期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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