けんせつる
判定基準と比べて良否を決めるのって、試験でいいんだっけ。
この記事の要点
令和5年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.34は、品質管理に関する問題です。正解は選択肢4。判定基準と比較して良否の判断を下すのは試験ではなく検査だからです。
令和5年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.34は、品質管理に関する問題です。
問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 試験・検査の結果は次の計画や設計に活かす |
| 2 | ○(正しい) | 川上管理とは、影響の大きい前段階や上流工程で品質を管理すること |
| 3 | ○(正しい) | QC工程表は管理項目・管理値・検査の時期・方法・頻度を明示したもの |
| 4 | ×(誤り) | 判定基準と比較して良否を判断するのは検査。試験ではない |
選択肢4は、判定基準と比較して良否を下す行為を「試験」とした点が誤りで、正しくは検査の説明です。
この問題では、品質管理の用語、特に試験と検査の違いが問われています。
試験は、材料や製品の性質や状態を測定したり調べたりすることです。数値やデータを取るところまでなんです。
検査は、その結果を判定基準(合格ライン)と比べて、良いか悪いかの判断を下すことです。
つまり「測る」のが試験、「合否を決める」のが検査ということです。ここは混同しやすいところですね。
選択肢1は結果の活用についての記述です。
品質計画に基づく試験や検査の結果は、次の工事の計画や設計に反映させます。良い結果も悪い結果も次に活かすわけです。
品質管理の基本的な考え方なので、記述のとおりで適当ですね。
選択肢2は川上管理についての記述です。
川上管理とは、品質への影響が大きい前段階や生産工程の上流で品質を作り込む考え方です。
後から手直しするより、早い段階で抑えるほうが効果的だからなんです。記述のとおりなので適当です。
選択肢3はQC工程表についての記述です。
施工品質管理表(QC工程表)は、管理項目について管理値、検査の時期、方法、頻度などを一覧にしたものです。
誰が見ても同じ管理ができるようにまとめた表ですね。記述のとおりなので適当です。
これが誤りを含む選択肢です。「試験とは、性質又は状態を調べ、判定基準と比較して良否の判断を下すことである」とあります。
しかし判定基準と比べて良否を下すのは検査です。なぜかというと、試験はあくまで性質や状態を調べる段階までで、合否の判断までは含まないからなんです。
試験と検査の定義が入れ替わっているため、選択肢4は不適当ということです。
試験と検査は、「試験は測る、検査は合否を決める」で整理すると間違えにくくなります。
性質や状態を調べる段階が試験、判定基準と比べて良否を出す段階が検査です。
試験=性質・状態を調べる、検査=判定基準と比べて良否を判断とセットで覚えると、選択肢4のような定義の入れ替えに引っかからなくなるでしょう。
性質や状態を調べ、判定基準と比較して良否の判断を下すことを何というか。
検査です。試験は性質や状態を調べる段階までを指します。
品質への影響が大きい前段階や上流工程で品質を管理する考え方を何というか。
川上管理です。早い段階で品質を作り込む考え方です。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢4
性質や状態を調べるところまでが試験で、それを判定基準と比べて合否を決めるのが検査なんです。ここを取り違える受験生はとても多いですね。現場では「試験=測る、検査=合否を出す」と切り分けて覚えるのが安全だと思います。