けんせつる
クリヤラッカーの下塗りって、ジンクリッチプライマーでよかったんだっけ。
この記事の要点
令和5年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.27は、木質系素地面の塗装に関する問題です。正解は選択肢4。木部の下塗りに鉄部用のプライマーを使っているからです。
令和5年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.27は、木質系素地面の塗装に関する問題です。
問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。
この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | オイルステイン塗りは乾き切らないうちに余分な材料を拭き取る |
| 2 | ○(正しい) | 中塗りは塗装回数が分かるよう上塗りと色を変える |
| 3 | ○(正しい) | つや有合成樹脂エマルションペイントの粘度調整は水で行う |
| 4 | ×(誤り) | クリヤラッカーの下塗りはウッドシーラー。ジンクリッチプライマーは鉄部用 |
選択肢4は、木部の下塗りに鉄部用のジンクリッチプライマーを使うとした点が誤りで、正しくはウッドシーラーを用います。
この問題では、塗料の種類と素地に合った使い方が問われています。
特に下塗り材の選び方は混乱しやすいところですね。
下塗り材は、素地が木なのか鉄なのかで変わります。木部にはウッドシーラー、鉄部にはさび止めのプライマーを使うんです。
ジンクリッチプライマーは亜鉛末を多く含む鉄部用のさび止めなので、木部には合いません。ここを押さえると選択肢4の誤りが見えてきます。
選択肢1はオイルステイン塗りについての記述です。
オイルステインは木に色を染み込ませる塗料です。塗ったあと、乾き切る前に余分な材料を拭き取ると、色むらが抑えられます。
拭き取りで木目を生かすわけですね。記述のとおりなので適当です。
選択肢2は中塗りの色についての記述です。
中塗りと上塗りを同じ色にすると、塗り重ねたかどうか見分けがつきません。塗り忘れを防ぐ工夫が必要なんです。
そこで中塗りの色を上塗りと変えて、塗装回数が分かるようにします。記述のとおりなので適当です。
選択肢3はつや有合成樹脂エマルションペイントの粘度調整についての記述です。
エマルションペイントは水で薄めるタイプの塗料です。だから粘度の調整も水で行います。
シンナーで薄めるのは油性系なので、ここは間違えやすいところですね。記述のとおりなので適当です。
これが誤りを含む選択肢です。クリヤラッカー塗りの下塗りに「ジンクリッチプライマー」を用いたとしています。
クリヤラッカーは木目を生かす透明な塗料です。その下塗りには、木部用のウッドシーラーを使います。
ジンクリッチプライマーは、亜鉛末を含む鉄部のさび止め塗料です。なぜかというと、亜鉛が鉄を守る役目をするからなんです。木部には不要です。
鉄部用の塗料を木部に使っている点で、選択肢4は不適当ということです。
下塗り材は、「素地が木か鉄か」で選ぶと整理できます。
木にはウッドシーラー、鉄にはさび止めのプライマー、と分けておきましょう。
クリヤラッカーの下塗りはウッドシーラー、ジンクリッチプライマーは鉄のさび止めとセットで覚えると、選択肢4のような取り違えに気づけるでしょう。
クリヤラッカー塗りの下塗りには何を用いるか。
ウッドシーラーです。ジンクリッチプライマーは鉄部のさび止め用です。
塗装回数を分かるようにするため、中塗りの色はどうするか。
上塗りと色を変えます。塗り忘れの確認ができます。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢4
クリヤラッカー塗りの下塗りには、木部用のウッドシーラーを使うんです。ジンクリッチプライマーは亜鉛末を含む鉄部のさび止め塗料で、木部には使いません。下塗り材を「とりあえずプライマー」とまとめて覚えると一番危ないですね。素地が木か鉄かで下塗り材は変わると押さえておきましょう。