ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 2級建築施工管理技士
  4. 令和5年
  5. > No.26 建具金物

令和5年度(後期)2級建築施工管理技士 No.26を解説、建具金物

けんせつる

けんせつる

本締り錠って、握り玉にシリンダーが入っているやつだったかな。それとも違うんだっけ。

この記事の要点

令和5年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.26は、建具金物に関する問題です。正解は選択肢1。本締り錠の説明が円筒錠の内容になっているからです。

令和5年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.26は、建具金物に関する問題です。

問題文は建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

正解:選択肢1

本締り錠は、デッドボルト(かんぬき)だけを持つ錠で、握り玉やラッチボルトは持たないんです。握り玉の中心にシリンダーが組み込まれているのは、本締り錠ではなく円筒錠の説明ですね。錠は名前と仕組みがごちゃ混ぜになりやすいので、「本締り錠=デッドボルトのみ」と切り分けて覚えておきましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 本締り錠はデッドボルトだけの錠。握り玉にシリンダーが入るのは円筒錠の説明
2 ○(正しい) 鎌錠は鎌状のデッドボルトを受けに引っかける錠で引き戸に使う
3 ○(正しい) ピボットヒンジは戸を上下から軸で支える金物
4 ○(正しい) フロアヒンジは床に埋め込む箱形で自閉速度を調整できる

選択肢1は、本締り錠の説明が円筒錠の内容にすり替わっている点が誤りで、本締り錠はデッドボルトだけを持ちます。

この問題のポイント

この問題では、錠や丁番の名前と仕組みの対応が問われています。

特に錠の種類は混乱しやすいところですね。

デッドボルトは、鍵やつまみで出し入れする四角いかんぬきです。一方ラッチボルトは、扉を閉めると自動で引っかかる三角の部品です。

本締り錠は、このうちデッドボルトだけを持つ単純な錠なんです。ここを押さえると選択肢1の誤りが見えてきます。

選択肢1

これが誤りを含む選択肢です。本締り錠を「握り玉の中心にシリンダーが組み込まれ、ラッチボルトがデッドボルトと兼用」と説明しています。

握り玉の中心にシリンダーが入り、ラッチとデッドの機能を兼ねるのは円筒錠(モノロック)の特徴です。本締り錠の説明ではありません。

本締り錠は、デッドボルトだけを備えた錠です。なぜかというと、施錠用のかんぬきに特化した錠だからなんです。

別の錠の説明にすり替わっている点で、選択肢1は不適当ということです。

選択肢2

選択肢2は鎌錠についての記述です。

鎌錠は、鎌のような形をしたデッドボルトを、突合せ部分の受けに引っかけて施錠する錠です。

引っかける構造なので、横に動く引き戸に向いています。記述のとおりなので適当です。

選択肢3

選択肢3はピボットヒンジについての記述です。

ピボットヒンジは、戸を上下から軸で支える丁番です。戸の表面の外側、または戸厚の中心に取り付けます。

重い扉を上下の軸で受けられるのが特徴ですね。記述のとおりなので適当です。

選択肢4

選択肢4はフロアヒンジについての記述です。

フロアヒンジは、床に埋め込む箱形の金物です。中の油圧で戸が自動的に閉まり、その閉まる速度を調整できます。

店舗の自動的に閉まる扉などに使われますね。記述のとおりなので適当です。

覚え方

錠は、「どのボルトを持つか」で分けると整理できます。

本締り錠はデッドボルトだけ、円筒錠は握り玉にシリンダーが入りラッチも持つ、と切り分けておきましょう。

本締り錠=デッドボルトのみ、握り玉にシリンダーは円筒錠とセットで覚えると、選択肢1のようなすり替えに気づけるでしょう。

一問一答

Q.

本締り錠が持つのはどのボルトか。

デッドボルトだけです。握り玉にシリンダーが入るのは円筒錠の特徴です。

Q.

床に埋め込み、戸の自閉速度を調整できる金物を何というか。

フロアヒンジです。中の油圧で戸が自動的に閉まります。

令和5年 2級建築施工管理技士 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和5年度(後期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

▼令和5年 2級建築施工管理技士▼

▼他の年度▼

▼他の試験▼

▼カテゴリ一覧▼

Topへ >>