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令和2年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.23 を解説、鉄骨の加工

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令和2年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.23 は、鉄骨の加工に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

この問題は、ひずみの常温加圧矯正、高力ボルト孔の径、梁貫通孔の位置、開先加工の方法という、鉄骨加工の基本を問うものです。引っかけの核心は溶融亜鉛めっき高力ボルトの孔径を大きくするかどうかという1点で、めっきだから太くなると思い込むと引っかかります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢2(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢2は、溶融亜鉛めっき高力ボルトの孔径を同じ呼び径の標準ボルトより大きくするという主張ですが、孔径は呼び径で決まるため、最も不適当な記述です。

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選択肢2のポイント(ここが誤り)

高力ボルトを通す孔の径は、ボルトの呼び径ごとに基準で定められています。たとえばM20には決まった孔径があり、これはボルトをスムーズに通しつつ、すべりや支圧の性能を確保できる寸法として決められています。

溶融亜鉛めっきは、防せいのためにボルトの表面に亜鉛の層をつける処理です。これでボルトの呼び径そのものが変わるわけではないので、必要な孔径も変わりません。

めっきと聞くと「分だけ太くなるから孔も大きく」と考えてしまいがちですが、ここが引っかけです。孔を必要以上に大きくすると、ボルトと孔のあそびが増えてすべりやガタつきの原因になります。

選択肢2のめっき高力ボルトの孔径を大きくするという記述は、孔径が呼び径で決まるという原則に反するため、最も不適当な記述なんです。

覚え方

  • 高力ボルト孔径=呼び径で決まる(めっきでも同じ)
  • 常温加圧でのひずみ矯正はローラーまたはプレスで行う
  • 梁の貫通孔は耐力低下の大きいフランジを避けウェブに設ける
  • 開先加工は自動ガス切断・機械加工などで行う

理解度チェック

Q.

溶融亜鉛めっき高力ボルトの孔径は、同じ呼び径の標準ボルトより大きくするか。

いいえ。孔径はボルトの呼び径で決まり、めっきの有無で変わりません。大きくするとあそびが増えて不利になります。

Q.

鉄骨梁に貫通孔を設けるとき、フランジとウェブのどちらに設けるか。

ウェブに設けます。曲げに対する耐力負担が大きいフランジを欠損させないためです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和2年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) ひずみの常温加圧矯正はローラーまたはプレスを使用する
2 ×(誤り) めっき高力ボルトの孔径は呼び径で決まり、同じ呼び径なら孔径も同じ
3 ◯(正しい) 梁主筋の貫通孔は耐力低下の大きいフランジを避けウェブに設ける
4 ◯(正しい) 開先加工は自動ガス切断・機械加工等で行う