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令和2年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.22 を解説、コンクリートの調合

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令和2年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.22 は、コンクリートの調合に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

この問題は、水セメント比と耐久性、細骨材率と材料分離、スランプを指定する地点、AE減水剤の効果という、調合計画の基本を問うものです。引っかけの核心はスランプを工場出荷時と荷卸し地点のどちらで指定するかという1点で、運搬中にスランプが変化することに気づけるかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢3(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢3は、スランプを工場出荷時の値で指定するという主張ですが、スランプは荷卸し地点の値で指定するため、最も不適当な記述です。

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選択肢3のポイント(ここが誤り)

スランプは、まだ固まっていないコンクリートのやわらかさ(流動性)を表す指標で、コーンに詰めて引き抜いたときの沈み量で測ります。

生コンは工場で練り混ぜてからミキサー車で現場へ運ぶ間に、水分の吸収や水和の進行で少しずつ硬くなり、スランプは小さくなっていきます。出荷時に値を合わせても、現場に着くころには変わってしまうわけです。

そこで、実際に打込みに使う直前である荷卸し地点でスランプを測り、その値を指定して管理します。検査もこの荷卸し地点で行うのが原則です。

選択肢3の工場出荷時の値で指定するという記述は、運搬中のスランプ低下を見落とすもので、現場での品質管理の考え方と合わず、最も不適当な記述なんです。

覚え方

  • スランプは荷卸し地点(現場到着時)の値で指定・検査
  • 水セメント比は小さいほど耐久性が高い
  • AE減水剤は所定のスランプを得る単位水量を減らせる
  • スランプが大きく細骨材率が小さすぎると材料分離しやすい

理解度チェック

Q.

スランプは、工場出荷時と荷卸し地点のどちらの値を指定するか。

荷卸し地点(現場到着時)の値です。運搬中にスランプが変化するため、使う直前の値で管理します。

Q.

コンクリートの耐久性を確保するには、水セメント比は大きくするか小さくするか。

小さくします。水セメント比が小さいほど組織が緻密になり、耐久性が高くなります。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和2年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」

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けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 耐久性確保のためには水セメント比は小さいほうがよい
2 ◯(正しい) スランプが大きいと細骨材率が小さすぎる場合に分離しやすい
3 ×(誤り) スランプは工場出荷時ではなく荷卸し地点(現場到着時)の値を指定する
4 ◯(正しい) AE減水剤を用いると所定のスランプを得る単位水量を減らせる